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 映画「河内山宗俊」(1936年・太秦発声映画/日活)
2011年10月11日 (火) | 編集 |

河内山宗俊 [DVD]


(あらすじ)※chNECOより

町娘を助けるため、河原崎長十郎演じる河内山宗俊が一世一代の大博打に出る。
現存する山中貞雄監督の3作品の中のひとつで、傑作と名高い1本。
情婦の居酒屋に居候する河内山宗俊と、テキ屋の用心棒・金子市之丞。
二人のヤクザ者は、甘酒屋の健気な娘・お浪が借金を苦に身売りを決意したことを知り、お浪を救おうと立ち上がる。

(キャスト)
出演:河原崎長十郎 中村翫右衛門 原節子 市川扇升 山岸しづ江 ほか

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(感想等)

今月のNECOの河内山祭り・・・・ついにこれまで見てしまった。
確か昨年だかNHKのBSで、山中貞雄監督の現存する3本、
「丹下左膳余話 百万両の壺」「河内山宗俊」「人情紙風船」を一度に放送したことありましたよね。
そのうちのこれは一本です。
3本しかないんかぁ~それは大切に見なくては。

先日見た、近衛十四郎さんの「江戸遊民傳」はこの映画をまんま踏襲したものでした。
台詞から同じだよ!(笑)

でも、雰囲気はやはり違いますね。
こちらの映画が大元で、「直さんの尻拭い物語」なのは同じなのですが(爆)、
直さんことヒロちゃんも、お浪さんも他の作品より未熟なほんとの子供っていう感じなのですよね。
だから、直さんすっごい阿呆なんだけど、「江戸遊民傳」ほどはイライラしないというマジック(笑)

お浪の役はあの原節子さんなのですが、どことなく純日本ぽくない顔立ちのせいなのか?
小娘にしてただならぬ雰囲気が。
原さん1920年生まれだから・・・・え・・・・16歳?!
とっても可愛いのだけど、何もしてないのに男を惑わすような雰囲気に見えたのは気のせいか?(笑)
映像を見て無い方には分かりづらいかもしれないけれど、
あの雰囲気だとお静(山岸しづ江さん)が嫉妬するのも道理だと思えてくる不思議。
思いっきりおぼこ娘な少女の雰囲気ぷんぷんなのに、これは何だ。
「ほっとけない」オーラがバシバシ出てるよ(爆)。

そしてお静役の山岸しづ江さんの雰囲気もいい。
お浪とはこれまた思い切り対照的に、世を渡ってきた姐さん的なすれた感じがいい。
そんなお静だけに、きらっきらしてる(だけどどこか普通の少女と違う雰囲気を纏ってる)原節子お浪に嫉妬する構図が面白い。

「江戸遊民傳」との違いは、キャスティングまでポン!と膝を叩いて納得できるような配役だったのかしらと、
思わずにはいられませぬ。

河原崎長十郎さん演じる河内山も、好漢ではあるのだけれども、ギリリっとした悪の花な雰囲気については近衛十四郎さんよりはまってる(映画としちゃどっちもキャラ違いで好きなんですけどね)。
坊主の時なんか、視線が「うわーたくらんでるこいつ!」な雰囲気満タンでしたもん。
言うなれば、十四郎さんより硬派な河内山って感じかな?
最期の場面、直をお浪の元に行かせて一人で追手の行く手を遮る時も、一人仁王立ちかと思えば、後ろから追手がドンドン背をつき、刺されていく・・・・でも表情をあまり変えないのが印象的(最期の最期は辛そうでしたが)

金子市之丞役の中村翫右衛門さんも、お浪という小娘にてれてれしてるんだけど(笑)、
河内山と意気投合する柔軟さや、やさしさが出ていてこちらもいい。

お静に対して初めて「女房だ」と河内山が言った場面はちょっとじーんとしました。
普段、そういうことはあんまり口に出さないくせに、そこで言うかお前!(涙)

(脱線話)
戦前の映画って、結構着物をぎっちり着ていないですよね@庶民とか無頼の人たちとか色々
どんどん現代になるにつれて、着物の着方がこうでなくてはならんみたいになってるよなぁ・・・・と、
時代劇も本数重ねて見ていくうちに、そういうところも目についたり。
もちっと(普段着物なんか特に)ゆったり着てもいいんでね?と思う熊猫屋です。









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テーマ:時代劇映画
ジャンル:映画
コメント
この記事へのコメント
4本感想の固め書き、読ませて頂きました!
競作モノ、見比べってのは楽しいですよね。

山中監督「河内山」は素人目にも、やっぱり他と格の違いが解りますね~~
仰るとおり、この作品のミソは、あんな世間を斜に歩く大の男二人が
「命を賭けて守ってやりたい娘」!ここにつきますよね。

会社で用意した女優をボツにして、監督が見つけたのが原節子15歳。
この前に出演作はあるけれど、撮ったのはこちらが先。実質デビュー作
といわれてます。
あの綿のような雪が舞うシーン・・・あの睫毛、あの音楽。
黄金期のハリウッド映画のようでしたね。やはりこれが一番の傑作。

などどいいつつ・・・自分も「江戸の顔役」は面白かった、好きです。

薄桜記、本当にベタで臭いんですが(笑)
さて、雷蔵特集なぜメジャー品から始めるのか??ですが
だんだんレアものになるのが楽しみです。
映画通が「大映時代劇見たら、東映のは見てられない」とよく言うけど
気持ちはナルホド、解りたい、ですよね。
あんなベタ、メロメロを作るのに、あの映像美!ですからね。
何度も見たけど、何かしら発見があるのが、凄いかなと。
女妖剣も薄桜記も大映作品的には凡作だけど、やっぱり後世に残った!

ナゼ勝新は日本映画chなのか腹立たしいですが、勝新こそレアもの
多いので、逃さないように頑張って全作付いてゆきたいと思います。

「次郎長シリーズ」は12月だそうです!
主役小堀明男は、お父さんの方が男前でいい役者でしたが。

「鞍馬天狗」も12月で、HDリマスター!だとか。
ただでさえコッテリ男衆・新撰組なのに、ひときわ濃ゆい近藤&土方が
ハイビジョン高画質で登場だ~~ ・・・ゲップが出そうだ。。。。

ところで今やってる杉良さんの次郎長、熊猫屋さん的にはどうですか?
何事にも、適齢期ってありますよね・・・
いえ、中井貴一さんも随分とトウが立ってたけど・・・
2011/10/12(Wed) 00:22 | URL  | 通りすが郎太 #GAkJEmLM[ 編集]
薄桜記、私ゃ途中まではちょっと苦手な雰囲気があったのですが、
雷蔵さんがどんどんカゲを含んできたあたりから良く感じました。
ベタがベタなら東映時代劇の方が私は好きかな。
東映のベタメロな話って案外カラッとしてるんで、あとくされがないもんですから(笑)。
あんまり真面目展開でベタって一番つらいですよ^^;

勝さんのは、座頭市以外の時代劇もんがもし来たら見たいなぁと思います^^
あんまり手を広げると見きれないもんで(く・・・・苦しいっ)

次郎長と鞍馬天狗は12月ですかぁ~♪
年末恒例で私は紅白とか見ないんで、まとめて祭りにして見ようかしら(笑)

杉さんの次郎長は、あれはあれで私は好きでしたよ。
あんまり年齢とか考えて見てなかったせいかも(笑)
的場浩司の石松が案外良かったなぁ。
佐藤藍子のお蝶と杉さんの年齢バランスがアレではございましたが(爆)、
時専の朝に気軽に見てたなぁ♪と。
そういえば、今錦之助さんの次郎長もんを見ているのですが(錦之助さんは石松)、
身受山の親分って本来どのくらいの年齢の方なのだろう?
錦之助さんのではご年配の大先輩って感じだけど、
杉さん版では村上弘明さんで、そんな感じはまるっきり無かったんですよね。
2011/10/15(Sat) 20:41 | URL  | 熊猫屋 #-[ 編集]
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