単発テレビ時代劇「怪猫佐賀騒動」(1981年)
2011年08月15日 (月) | 編集 |
時専でも夏の風物詩、怪談時代劇を放送してましたので見ましたよ(・▽・)V

当時フジテレビの「時代劇スペシャル」枠で放送された作品だそうですね
wikiの時代劇スペシャルの項

↑こうして見ると結構時専で放送してるのね。


(あらすじ)※時専より
佐賀藩主・沢島丹後守(荒谷公之)は、目付・小森半左衛門(森田健作)の許婚・小夜(高田早苗)を気に入り、側室にするよう、家老の矢淵刑部(中尾彬)に命じる。
夜は、元の佐賀藩主の家系で、今は客分扱いの龍造寺又七郎(長谷川明男)の妹だった。
正室亡き後、藩主の寵愛を独占していたお豊の方(池玲子)は、小夜のことを聞かされ、嫉妬の炎を燃やす。奥女中頭・沢の井(絵沢萠子)との間になした娘を側室にあげることで藩を我が物にせんと企んでいた刑部は、又七郎を罠に嵌め、死に至らしめる。
それを知った小夜は自害するが、死の間際、飼い猫の"黒"に、流れる生き血をすすり、恨みを晴らすよう言い残す……。

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(感想など)

げに恐ろしきは怪猫ではなく、人の心なり。

背景には黒幕の矢淵と中老の沢の井によるお家乗っ取り作戦だったのですが、
阿呆で強欲な殿のワガママも重なって、あのような不幸に('A`)

それにしても、基本怪猫ものは怖いっていうよりも悲しき人間模様を映し出すものだったのですね。
この作品もそう。

この作品のぬこ様「黒」ちゃん、複数に乗り移れるとはすごいですねー(笑)。
怪猫度では絵沢さん@沢の井>池さん@お豊の方様か
沢の井の「見ぃ~た~なぁ~」がドスきいてて恐かったっす(T▽T)
それにしても二匹の・・・いや二人の怪猫の対決まで見られるとは、
怪猫祭りでございます(爆)。
でも、池の鯉を直にとってむしゃぶりついたり、猫の手つきで睨みつけようが、
昔の怪猫映画にあるようなアクロバティックな技の数々はこの作品ではありません。
(連続バク天とか、壁歩きとか(笑)あ、そういえば行燈の油なめ場面とかありましたっけ?)


一つ疑問なのですが、怪猫映画とかでは乗り移った人間が死亡した場合、猫もまた猫のまま死んでしまうことも多いように思うのですが、
この時代劇の黒ちゃんはどうなったんでしょかね?
お豊の方が亡くなった時点で黒ちゃんも消滅したのかなぁ?

お豊の方はまだ可哀想な人だなぁ~とは思ったのですが、
あんなバカ殿なのに、藩の存続のためにヤツには何もなしっていうのが、
一般庶民からするとやりきれませぬ。
森田健作さん演じる小森が最終的に辞したのも、まさにそれなんだけど、
(愛しい許嫁が死んだ元凶の一人だけに余計に)
解決はしたけど、ハッピーエンドじゃないのが、哀しい余韻でございます。


そういえば、森田健作さんはこの頃はまだ「銭形平次」の青柳同心を演じていた頃でしたっけ?
中の人はともかく、青柳同心は大好きだった熊猫屋、
「この作品でも爽やかっすねー」と愛でておりました(爆)

「奥は地獄です。
みんな心の中に鬼をかっているのです。
奥の女たちは人の死すら悲しめず、
互いに腹の中を探り合うだけです」

・・・・1時間20分前後の時にこう言った奥女中のこの台詞、
哀しみの元凶の一つでもありますよねぇ(´ω`)ふぅ

少ないキャストでの展開ながらも、適材適所での配役で、
意外に面白かった!中尾彬の悪役家老、あいかわらず悪役がはまりまくります
(安心の悪役クォリティー)。

人の心の闇を映し出すのが、怪猫ものかもと思った熊猫屋です。



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テーマ:時代劇
ジャンル:テレビ・ラジオ
コメント
この記事へのコメント
佐賀で聞いた話
龍造寺又一郎が藩主の鍋島勝茂と碁を打っている最中に狂い出し外に飛び出して井戸に堕ちて死にました。
これを鍋島勝茂に殺されたと思い込んだ又一郎の母が愛猫のコマに仇討を託して自殺し、コマは又一郎の母の血を舐めて化け猫となり、お豊という女性に化けて勝茂に近づき、勝茂の寵愛を受けて愛妾になりました。
そして妾に化けたコマは勝茂をじわりじわりと殺そうと、勝茂の生気を吸い取り、生気を吸い取られた勝茂はとうとう寝込んでしまいました。
そんな殿・勝重の身の回りを不審に思った家来の小森半左衛門は、仕官先を求めている浪人の千布本衛門を取りたて殿の警護を命じました。
ある夜、千布本衛門が殿・勝重の警護をしていると、勝茂の愛妾・お豊が勝茂の部屋に入って行きました。
その途端に警護の家来は強い睡魔に取りつかれて寝てしまいましたが、本衛門は錐で太ももを刺して睡魔を撃退して警護を続けていると、部屋の中からお豊の方の声が聞こえると同時に勝茂が苦しみだしたので、本衛門は殿の命を救わんととっさに部屋の中へ飛び込みました。
そこで本衛門が見たものは、身の丈5尺(約150cm)に満たない猫耳の女の子でした。
そう、この猫耳の女の子こそお豊という女性に化けて勝茂を呪い殺していたのでした。
正体を見られた猫耳の女の子は「見たな~っ」と言って勝茂に飛びかかりましたが、本衛門はとっさにこの女の子の首筋を掴んで勝茂から引き離しました。
そして、床に抑えつけた本衛門は「ねこちゃ~んっ」と一言言って、続けて「どうちてこんなことをするのでちゅかぁ~っ?」と赤ちゃん言葉で猫耳の女の子に話しかけました。
そう、千布本衛門は猫が大好きだったのです。
抑えつけられた猫耳の女の子は「うにゃ~っ、放すにゃ~っ! 鍋島勝茂はご主人様の仇にゃ~っ、仇打ちするにゃ~っ!」と手足をじたばたさせて暴れましたが、武勇の誉れ高き本衛門から逃げることはできません。
そうこうしているうちに、勝茂が目を覚まし「事の次第は聞かせてもらった。」と猫耳の女の子に言い、その女の子から訳を聞いたところ、猫耳の女の子は「我が名は龍造寺又一郎様に可愛がられていたネコのコマだにゃ~っ! ご主人様が鍋島勝茂に殺されたから仇を討ちに来たにゃ~っ!」とフーフー言いながら叫んだので、勝茂は事の経緯をコマに話しました。
するとコマは、「すまぬことをしたにゃ~っ」と一言言って勝茂のそばに置いてあった刀を抜いて死のうとしたので、勝茂は「風気者(馬鹿者)!」と怒鳴りつけてコマから刀を取り上げました。
そして、「おいの命を奪いに来たとはいえ、そなたの主人に対する忠誠は天晴れよ。 よって、そなたを千布本衛門の預かりとするゆえ以後は鍋島家に忠誠を尽くすように。」とコマに言い、本衛門に対して「千布本衛門、事の次第はしかと見させてもらった。 責任を持ってコマの面倒を見るように。」と白石の地(今の佐賀県杵島郡白石町)を与えました。
そうして白石の地を与えられた千布本衛門は化け猫のコマと共に鍋島家を守るようになりました。 そしてコマが死んだ後この亡骸は御船山に葬られました。
そのため、御船山は猫が寝そべっているような形に見え猫山の別名が付いたそうな。
さて、鍋島勝茂は、このようなことが知れ渡れば家来に示しが付かないと、勝茂の命を狙いに来た化け猫は千布本衛門によって退治されたことにされました。
これが、怪談『鍋島の化猫』や『佐賀の怪猫』や『佐賀の夜桜』という芝居になったそうな。
時は流れ、男の子が生まれなかった千布家の子孫がコマのことを忘れていたことを知り、菩提寺の秀林寺に化け猫コマと鍋島勝茂の石碑を建てて遺徳を称えたところ、千布家に男の子が生まれるようになったということです。

そして、佐賀では今でも猫を大切にしているのです。
また、鍋島家では勝茂の言うことを守って今でも猫を忌み嫌っている?そうです。
2012/11/26(Mon) 21:39 | URL  | にゃん #WeQJo72.[ 編集]
にゃんさんへ
おおおっ!長大な御解説をばありがとうございますっ(^ω^*)
コマちゃんがかわゆくて二次元で想像しちゃいました(笑)。
化け猫映画って、猫の悲哀が感じられて怖いというよりも哀しさを感じるのですよね。
猫好きからすると涙腺がツツーっと。
鍋島家のお話、とても興味深く読ませていただきました。
ありがとうございますっ!!
2012/11/29(Thu) 20:00 | URL  | 熊猫屋 #-[ 編集]
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