映画「越前竹人形」(1963年・大映)
2011年07月17日 (日) | 編集 |
時代劇ではないんですが、只今個人的に<絶賛・若尾文子さま祭り>に突入中なので(笑)

「青空娘」「最高殊勲夫人」と爽快なのを見た後に、この作品。
なんて悲しい作品。
そして、モノクロの美しさにため息が出た作品でした。

最初の方で玉枝(若尾文子)が喜助(山下洵一郎)の家を訪ねて喜助の父の墓参りをしたシーンで、
雪のシーンがパッと明るかったんですよね。
建物の中の薄暗さと、雪の外景の明るさの対比で、雪の外の寒さを感じられました。
濡れる石畳、竹林の明るさでうっそうとした感じとか、
乾いた地面(夏)とか、何気に映した映像で季節がいつだか分かるんですよね。
(他にも着物の生地感とか、各種小道具もありますけど)
季節の他にも、映るものの質感や空気感までも観る側に伝えるのがうまい。
夏のじっとりとした感じなど。

それにつけても、若尾文子様の美しさといったら。
艶と儚さと、うっとりもんですわ。
それゆえに、悲劇一直線がもう。゜(ノД`)゜。゜。
(これって時に流れるおどろおどろしい音楽はちと大げさにも思いましたが(笑))。
役者さんもみんなうまくって、適材適所。
玉枝と同業のお光を演じた中村玉緒の可愛らしさと、玉枝と違うサッパリとした気性、
凄いわ~と思ったのが、この物語の元凶の一つである忠平を演じた西村晃氏のねっとり感がもう^^;
目つきから怪しさが出ていて、目が泳いでいる様がヘビのよう。
あ!そうそう、中村玉緒さんは実父である二代目中村鴈治郎さんと共演でしたね!
(お父上は、玉枝を助けてくれる船頭さん役)

喜助は悪い人ではないのですけれども、
妻とした女性に対して面と向かって「母」だと思ってると言うのはデリカシーが無さ過ぎですよね^^;
色の世界で生きてきた玉枝と、
女心さえも分からない、真面目すぎな喜助の組み合わせがそもそもの不幸だったのですが、
中盤以降から、喜助が気づいて歩み寄ろうとしていた。
しかし、その時は既に遅しの展開になっていた不幸。
幸せが手にふわっとのっかろうとして、そのままふわりと飛んで行ってしまった綿毛のよう。

妖艶さと、儚さの両方を一本の映画で出せる若尾文子様って、やっぱり素敵な女優だわ(´▽`*)と、
あまりの悲しい展開に苦しくなりながらも
(見ていて本当に辛くなる)
感嘆した1本でございました。
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テーマ:邦画
ジャンル:映画
コメント
この記事へのコメント
祭りぢゃ祭りぢゃ~
私ゃ飽きもせず、【山崎努ふぇすてぃぼー】開催中ざんす♪
本日『マルサの女』を観賞。
税理士役で小沢栄太郎さんが出てるのですよね。
この公開翌年にお亡くなりに・・・合掌。

そんな栄太郎さん・・・イヤラシイ役をさせたら、この人の右に出る者は居まい、と思っていたのですが。
居た!西村晃!(笑)
口元のいやらしさは小沢栄太郎、目つきのいやらしさは西村晃ってとこでしょうか(←褒めてるつもり)

『越前竹人形』、哀し過ぎる結末に本当に見るのが辛くなる作品ですね。
これはもう見たくない・・・と思った筈なのに、文たんの美しさが忘れられず、DVDを買っちまったふぢをでございます。

でも買って大正解!短めだけど、文たんのコメンタリー付という収穫も。
「若い頃の私も案外捨てたものでもないわね」なんて素直な文子様♪
捨てるどころか、拾う拾う拾う!(笑)
同監督作品とは思えぬ『婚期』もオススメです♪

明日はラーメン食べながら『タンポポ』観賞予定。
コレは大友柳太朗さんの遺作です・・・合掌。
しかしコッチ(たこ焼き国)はラーメンが美味しくなくて困る★
美味しい塩ラーメンが食べたいものです。
2011/07/17(Sun) 21:28 | URL  | ふぢを #-[ 編集]
「婚期」にしようか「しとやかな獣」にしようか
迷い中の熊猫屋です。
おかげさまで文たん祭りな連休を幸せに過ごさせてもらってますわ(^ω^)

「越前竹人形」・・・・ハッ!今気がつきましたわ( ゚д゚)コメンタリー
マジかっ!あの雪の場面撮ったの「真夏」なんてっ!!!(驚愕)
↑リアルに冬だと思ってたですよ・・・・
すげー恐るべしは大映の技術か監督か。
文たん、美しく撮れてましてよ(´▽`*)
結構かんざらでも無い文たんの気持ちが発言のそこここにちょこちょこ出てるのがらしいというか、
可愛いですね(にや)。

「タンポポ」は、大友さん好きだけに逆に見られない作品に・・・・(^ω^;)
亡くなり方が亡くなり方だったんで、ツライんですわ。
タンポポといえば・・・伊丹監督ゆかりの、「たいめいけん」のタンポポオムライス~♪もありますわね(食い気♪)
何度も日本橋付近は行ったことがあるのに、
未だにたいめいけんに足を踏み入れたことが無いですわ。
オムライス大好きなんで、いつかは食べたい♪けど、
オムライスにしちゃお値段も素敵なんですよね(笑)。
あ、そうそう私はオムライスはオーソドックスな卵焼きをまとってケチャップをたらりな、
中身はチキンライスの王道が一番好きです。
デミグラスソースなんぞ邪道ぢゃ!(笑)
ラーメンも、変に凝りすぎよりいわゆる「昔風ラーメン」みたいななんの変哲もないのが好物なのですが(スープで一番好きなのは鶏ガラベース)、
近年のこっちはこってり濃厚が増えてもう・・・・( ̄ω ̄;)
↑とんこつ醤油とか背油とか、濃厚&コッテリがダメな私。
来月函館を訪問する予定なので、あっさり系(特に塩♪)な当地を行くのは楽しみざんす。
(同じ北海道で海産物天国状態はあんまり興味ないので函館ならではのB級グルメ三昧しようかとw)
ラーメンの味の好みも千差万別ですよね。
ラーメン評論家とかいるけど、あんだけ好みが分かれている中、
優劣なんてつけられないと思うわ。
う・・・・書いてたらラーメン食べたくなったきたですよ!
自宅にマルちゃん(東洋水産)のインスタント袋麺があったような♪(今はヤメれ(笑))
↑これは北海道・東北など一部でしか販売されてないのを近年知った私^^;
2011/07/17(Sun) 22:35 | URL  | 熊猫屋 #-[ 編集]
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