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 映画「柳生武芸帳 独眼一刀流.」(1962年・第二東映)
2011年06月06日 (月) | 編集 |
(あらすじ)※東映chより
近衛十四郎主演の痛快時代劇シリーズ第四弾。近衛十四郎と松方弘樹が親子共演する。
武芸帳を巡る三派の死闘を描く。
柳生武芸帳水月・浮舟の二巻は別々に保管されていたが、疋田流・山田浮月斉一味が狙っていた。
京都にあった浮舟の巻は江戸の柳生家に送られる。
さらに柳生に恨みを持つ霞流の千四郎も江戸に向かっていた。
武芸帳を守るべく十兵衛は山田浮月斉と左京ヶ原閻魔堂で対決するがそこには霞千四郎も駆けつけ……。
原作は五味康祐。

(キャスト)
近衛十四郎 (柳生十兵衛)
松方弘樹 (霞千四郎)
宇佐美淳也 (柳生但馬守)
品川隆二 (柳生又十郎)
宮園純子 (清姫)
佐々圭子 (於季)
三原有美子 (梨花)
安井昌二 (松平伊豆守)
杉狂児 (大久保彦左衛門)
山形勲 (山田浮月斎)
佐藤慶 (酒井雅楽頭)
水野浩 (五条中納言古康)
花房錦一 (小弥太)
東千代之介 (家光) ほか
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(感想等)
毎月1本放送中の、近衛十四郎さんの「柳生武芸帳」シリーズです(・▽・)

今回は近衛十四郎さん演じる十兵衛の柳生一族に父を倒された霞流の霞千四郎役に、
十四郎さんの息子である松方さんが演じてます。
更に、十兵衛の弟である又十郎に現在「素浪人・月影兵庫」が時専で継続放送中でコンビの品川さんが♪
将軍・家光には何と東千代之介さん(凛々しい^^)

始まった時は、しばらく人が何者かに殺されたりとかして、
何となくサスペンス風なのですが、
「柳生武芸帳」を狙うあやすぃ風体の山田浮月斎が、山形勲さんだと気づくのに小1分。
だって、長い白髪に長い白髭、少し猫背気味の老人ですぜ。
いつもの安定感ある、低音が素敵などっしりとした構えの悪役な勲さんと違うんだもん(笑)
だが、この老人が結構凄腕。
十兵衛と戦う時なんざ、二人で「はぁーっ!」なんて雄たけびあげて(爆)、
「気」でもって緊迫感満タンでなかなか剣を交えないんですよね←ここんとこ何か面白かったな
・・・で、この山田浮月斎が巨悪かと思えばさにあらず、

城中で柳生を落として自分の天下に!と狙っている、
佐藤慶さん演じる老中・酒井雅楽頭が裏で操っている一番の巨悪でございました。
ま・・・・佐藤慶さんの顔に「悪役です」って書いてあるようなもんだったし(笑・表情がね)
武芸帳は幕府転覆の陰謀だろ!って難癖つけて、一方で武芸帳を盗ませて、
「ほーら、出せないのはやっぱりヤバイ巻物なんだろ?」とするつもりだったようですが、

ここで柳生を助けてくれたのは、霞千四郎。
本当は彼は十兵衛を倒すのが目的で、千四郎の弟で花房錦一さん演じる小弥太(美空ひばりさんと一緒に出てない作品初めて見たかも)らと共に、
父の仇!と柳生を倒すのが目的だったのですが、
真っ直ぐな性格の好青年な彼は、卑怯なことは大嫌い。
自分で自ら柳生を倒すことを誓っており、武芸帳そのものには全く関心ありません。

不覚にも十兵衛に助けられたり、借りをつくってしまう千四郎ですが、
十兵衛の人柄にふれ、また彼の強さが自分には及ばないことを知っていくのですね。
卑怯は大嫌いなことと、借りは返すぜ!ということで、
武芸帳のもう一巻を山田浮月斎から取り戻す一助になってくれる、いい奴です。

この映画の松方さんはほんと好青年オーラビシバシですよ!(わはは)
親子共演ですが、見ている方としても「親子」ってことを意識しないで見られましたし、
単純に二人共いいねぇ~♪と愛でていた熊猫屋です。

今回の十兵衛の霞千四郎に対する態度は、とっても懐深い「いい男」ですわよ
(特におっきな酒壺もって千四郎に飲もう♪とやってきたとことか^^)

今回は、前回以上に
「武芸帳」がギリギリまで揃わずヤバイっ!というとこまでいきそうになった柳生ですが、
最後の最後、好青年のおかげもあって無事大団円。
凛々しくパキッとした台詞回しがかっちょいー東千代之介さん演じる家光が、酒井雅楽頭に鉄槌を下して、
安心の結末を迎えたのでした^^

あ、そうそう今回の十兵衛は眼帯してましたね。
近衛十四郎さんの十兵衛は、いつからそういう設定になったのでしょうか?
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テーマ:時代劇
ジャンル:テレビ・ラジオ
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