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 映画「この首一万石」(1963年・東映)
2011年04月24日 (日) | 編集 |
橋蔵さんの未ソフト化作品のうちで、
見たいなぁと思っていた1本、ついにかないました(・▽・)
どんな作品かと思いきや・・・・いや・・・・ほんと壮絶っ!!
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(キャスト)
大川橋蔵 (槍の権三)
江利チエミ (ちづ/ちづる・二役)
大坂志郎 (助十)
堺駿二 (半七)
松川清 (与八)
名護屋一 (六助)
五里兵太郎 (次郎作)
島田秀雄 (九蔵)
藤本秀夫 (仁平)
原田甲子郎 (大野十郎兵衛)
佐々木孝丸 (大坂伴内)
河村満和 (此村多仲)
水原弘 (山添志津馬)
原健策 (岡部勝之進)
河野秋武 (菅田万騎太)
神木真寿雄 (千々岩旦理)
汐路章 (峰一角)
香川良介 (池津内蔵太)
藤原釜足 (助川助右衛門)
藤木錦之助 (小沼源八郎)
浅野光男 (垂水平蔵)
吉田義夫 (安長)
高根利夫 (高吉)
泉好太郎 (浅吉)
北村英三 (伝兵衛)
時田一男 (喜太)
大東良 (弥五)
南方英二 (猪之)
東野英治郎 (凡河内典膳)
近松竜太郎 (佐次兵衛)

ほか

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(感想等)
最初、槍奴な橋蔵さんの楽しい部分が前面に出ていて、
江利チエミさん演じるちづとのほのぼの~な場面ありでコミカルな部分が強調されているだけに、
後の展開が凄すぎる。

橋蔵さん演じる権三と、ちづは好き合ってたのだけど、
ちづの父上は武家出身であるだけに、武士とじゃなきゃ許してくれない。
武士になってやるー!と勢いで啖呵をきるものの、そんなあてなどありゃしない。
そんな中で、権三は大名行列の人足として雇われる。
(このくじ引き場面の音楽が後の暗示を・・・・)
道中のご無事を祈っておりますと、涙ながらに手製の手ぬぐいを差し出すちづの姿が、
まるで愛しい人を戦場に送り出すような雰囲気(涙)

まだしばらく喜劇場面が続き、
大名側が酒も出してくれねぇケチだと、憂さ晴らしに歌って踊る。
(後でお酒持ってきてくれた優しい武士もいるのだけれども、後に伏線あり)
人足仲間に大切な手ぬぐいを使われたことに腹を立てて喧嘩してしまった権三。
道中、その心が晴れぬまま地面を蹴って生爪をはがしてしまう。
行列は先に行き、権三も意地でも槍を持って進むが遅れをとる。

小此木藩の一行は権三を除いて宿につく。
が、小大名の小此木藩より大きい47万石の渡会対馬守の一行も同じ宿を希望して譲るように言ってくる。
小此木藩家臣らは大大名が何だと、家康公由来の名槍・阿茶羅丸の名を出して、これをないがしろにすると、大藩といえども問題になりましょうぞと宿を譲ることを断る
(実は大ウソ。この嘘が後に大問題に)

それならばしょうがないと驚いた渡会藩の助川は、百両の金をそっと置いていき、
この大金には小此木藩家臣も簡単になびいて別の宿に移った。

権三は遅れて歩いてきたところに女郎屋の前で「ちづ」にそっくりの「ちづる」という女郎に出会った。
驚いた権三だが、すぐ戻ってくるからと、宿まで行き、
権三はそれを知らずに小此木藩が移って渡会藩がやってくる宿に槍を立てた。
(権三は女郎屋へ向かう)

渡会藩がやってくると、槍が立っていて見ると小此木藩が言っていた阿茶羅丸ではない。
偽物だと分かったが、渡会藩はそのまま阿茶羅丸として扱うということになる。

一方、女郎屋にいる権三は、ちづるに惚れられる
「あたしの身体と思わないで。お江戸に残したいい人だと思って」

渡会藩は槍をとりにこいと小此木藩に言うが、
人足の助十らにとりに行かせたため、渡会藩は激怒
阿茶羅丸を置いていくとは東照権現様(家康公)を愚弄するものだ責任者が腹を切れとつっ返す。
・・・・小此木藩の連中責任のなすり合い( ̄ω ̄;)オイ

責任をとりたくない小此木藩の家臣たちは、武士の身分になりたいと言っていた権三を武士に仕立てて代わりに切腹させようと決断する
(うわっ!最低!虫けら以下の下郎って・・・・・)

女郎屋からへべれけに酔った状態で呼ばれた権三は、
武士にしてやると武士の恰好にさせられるが、
喜ぶもつかの間、武士として死ねと言われる
このあたりの小此木藩家臣連中の言動に反吐が出そうなほど自分勝手
↑この作品ではすっぴんの橋蔵さんが、へべれけ状態で愉快に歌を歌いながら侍姿になっているのが直後の場面とあいまって悲しさ倍増。

人足たちは、権三が殺されると知って皆で助けに向かう。

藩の連中の真意を知った権三は、武士の酷さに落胆し、
更に酒をくれて優しかった武士までもが悪く思うなと切腹を迫る。
権三は小此木藩家臣に向かって暴れる。

渡会藩は脅しただけで、本当に切腹されては後始末が大変だということだったが(おいおい)、
事は引くことができない所まで進んでいた。
死に物狂いで抵抗する権三。
武士を槍で刺したりして抵抗するが、権三も目をやられる。
人足たちも助太刀するが、武家に歯向かうとまずいと親分が手を引かせる。
そこへ代官がやってくる。
危機を見て咄嗟に権三をかばって鉄砲に打たれるちづる。
そしてその銃口が権三に・・・・

何事もなく再び進む大名行列。
歌が得意だった権三の歌が悲しくバックに流れるのだった。
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よもや、橋蔵さんが死んで帰らぬ人な役をやるとは!!
最後に救いが無い、橋蔵さん作品には数少ない作品です。

身分の違いにより、虫けら以下に扱われる非情さ。
しかして、対面ばかりを慮る武士の、ある種人以下の卑劣さ。
前半がコミカルなだけに、ラストに向かっての暗さがより増強されます。
ちょいとお調子者な面もある権三の明るさが、
最後は必死の形相となって理不尽な扱いに抵抗する様が凄い。
その抵抗の立ち回り、いつもの橋蔵さんの綺麗なスピード系様式美の殺陣と違いまして、
死に物狂いでとにかく相手を退けることになりふりかまわず槍をぶん回して抵抗するんですよね。
この場面、手に汗握ります。
しかし、その直後には銃を持った代官所の連中に・・・・非情、あまりにも非情。
すれっからしな女郎のを演じる江利チエミさんのちづるの、その性格の内に秘めるまっすぐさで権三の前に出て彼を救おうとして撃たれ、
哀しみ倍増です。
権三が撃たれる場面は直接見せないのですが、かえってそれで見る側の中で想像されて哀しみが深まります。

更に追い打ちをかけるように、何事もなく進む大名行列・・・・・

権力に対する批判を描いた作品ですが、
単純にそう見るだけではなく、人間の利己的な部分とか醜悪さ、またはちづるみたいに一方で人のために命まで投じる人・・・・様々な人間模様を見ることができる素晴らしい作品でした。
見ることができてよかった(´ω`)
ずーっと見たい!と思っていた作品だけに、念願かなって万歳(笑・またまたふぢをしゃん、ありがとです^^)。







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テーマ:時代劇
ジャンル:テレビ・ラジオ
コメント
この記事へのコメント
堪能頂けましたか♪
ほんと壮絶ですよね・・私も初めて観た時ゃたまらんやるせなさだけが残ったものです。
でも、冷静に考えてみると上手く出来た作品だなぁ~と。
ヒロインも所謂お姫様女優ではなく、江利チエミさんを起用するところとか。
昔の作品なのに、今の時代にも通ずるリアリティを感じました。
醜悪な人間模様のあたりが特に。

中島監督も派遣社員に例えるあたりがウマイなと。
糞みたいな武士連中をズブズブやってから果てたところだけですかね、救いは。。
観るのは確かに辛いけど、こういう作品の橋蔵さん、もっと見たかったなぁ。。

あと1本の作品はスカッとした正月映画なので、安心してご観賞下さい(笑)
音楽やら展開やらキャストやら、何もかもが良い意味でベタな東映時代劇ですので♪
2011/04/24(Sun) 22:56 | URL  | ふぢを #-[ 編集]
おかげさまで^^
このたびはありがとでした!
江利チエミさんのキャスティングは私も良かったと思ってます。
可愛い、可愛い人だったらあの味は出せまい。
江利さんというと、ちとモダンな雰囲気の歌うたいさんだと思ってたので、
時代劇だとどう出るのかなぁ?と思ってたのですが、
はすっぱな雰囲気が出ていて、それだけに最期が強調されて涙でしたわ。

> 中島監督も派遣社員に例えるあたりがウマイなと。
> 糞みたいな武士連中をズブズブやってから果てたところだけですかね、救いは。。
> 観るのは確かに辛いけど、こういう作品の橋蔵さん、もっと見たかったなぁ。。

↑中島監督の解説がとってもたとえとか分かり易いんで、
観た後「にゃるほろ~」と納得。
京都、いい番組やってますよねうらやましっ!
橋蔵さんて、やると結構色々引き出しあったように思うんですよね。
平次をずっと見ていただけでも分かると思うのですが、結構何でもありなんですよね。
(平次はあれでいて内容がバラエティーにとんでいた(笑))
私も見たかったですぅ。

あと1本は、連休中におやつとお茶を片手にガハハと笑って見たいと思います^^

あ、別記事の非公開コメントに書いて下さった「ゆべし」、
6個セット買ってもう2個しかない・・・・^^;
食べ応えあるのに、スルスルいけちゃう。
ほんと美味しいですよねぇ^^
あ~どっかでいつでも買えればいいのにっ!また待ってるぜ物産展!(爆)
2011/04/25(Mon) 20:32 | URL  | 熊猫屋 #-[ 編集]
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