スポンサーサイト
--年--月--日 (--) | 編集 |
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
 映画「怪談 お岩の亡霊」(1961年・東映)
2010年08月17日 (火) | 編集 |
納涼特集じゃありませんが、
やはし暑い時にはやはし怪談すなぁ~♪ということで、
軽い気持ちで観たら・・・・
こ・・・・・こえぇぇぇぇようぅぅぅ!(T□T)!!!!
---------------------------------------------------------------
(あらすじ)※東映チャンネルより
有名な鶴屋南北の『東海道四谷怪談』を映画化した怪談時代劇。
単なる怪談としてではなく、徹底したリアリズムをもって、出世を狙う貧乏侍・伊右衛門の破滅していく姿を描いた異色作。
無頼の生活に明け暮れる御家人民谷伊右衛門に愛想をつかしたお岩の父四谷左門は、お岩を実家に引き取った。
だが、貧乏浪人の左門は、たまる借金にお岩の妹お袖をあんま宅悦のもとに奉公に出した。女郎屋を営む宅悦は嫌がるお袖をむりやり店に出す…。

(キャスト)
監督・脚本:加藤泰

民谷伊右衛門 :若山富三郎
佐藤与茂七 : 沢村訥升
小平 : 伏見扇太郎
お袖 : 桜町弘子
お梅 : 三原有美子
お岩 :藤代佳子
奥田庄三郎 : 尾上鯉之助
宅悦 : 渡辺篤
近藤源四郎 : 伊沢一郎
四谷左門 : 明石潮
お槙 : 吉川満子
喜兵衛 : 沢村宗之助
秋山長兵衛 : 坂東好太郎
浄念 : 水野浩
お熊 : 岡島艶子
直助 : 近衛十四郎  ほか

---------------------------------------------------------------
(感想)
話の筋は有名すぎるので省略しますが、

一人で観るのは怖すぎるっっ(T▽T)滝涙

しかし、とても締め付けられるように悲しい話ですな。
同時に、バイオレンス具合もハンパないです^^;

若山富三郎さん演じる伊右衛門の、終始底から暗い目が忘れられませぬ。

この映画での伊右衛門は徹底して「悪(ワル)」な奴に仕上がってまして、
己の栄達のためなら何でも手を汚すような奴でございます。
緊迫感でバクバクするのは、お岩さんが殺されてから後。
お梅と再婚してから岩と小平の亡霊に悩まされ、
挙句にお梅と重なってお梅の首をはねてしまうわ、
ことあるごとに亡霊が(T▽T)それがどんどん怖くなってくぅ~~~

宅悦や直助は、しまいにゃしゃべっちゃうあたり伊右衛門程の悪党ではない。
(宅悦はさせられた感があってむしろ被害者か。直助はお袖に惚れた流れで単純な小悪党なだけ)

お袖と相思相愛で、お袖と岩の敵討ちをやる佐藤与茂七役の沢村訥升さんは、後の歌舞伎の九世澤村宗十郎丈。
超短期間(3年)東映の映画に出ていらしたそうですね。

しかし、一時は橋蔵さん・錦之助さん・千代之介さん程じゃないにせよ、東映の若手で主役級の役もやってらした伏見扇太郎 さんが、伊右衛門にボコにされまくった挙句にあっけなく殺される小平役とは
(ノД`)゜。゜。オローンしかも亡霊で出現。

最後こそ、惚れた女のために鞍替えして伊右衛門を倒す役に回って伊右衛門と相打ちで死んだ直助ですが、
それまでの立ち回りは結構お調子者というか、
お袖を手篭めにしてでもものにするかと思ったら、お袖が短刀を持ってるからとはいえ指一本触れてないあたり、マジ惚れだっただけにちと可哀想なところもなきにしもあらずでもない(笑・伊右衛門を口止め料で金せしめるのはいただけませんがなw)
はっ!はからずもまた近衛十四郎さんですよ♪(祭り継続か?うれしや(笑))
殺陣を発揮する場面は本作では無いにせよ、小悪党だけどなんか憎めないような面もある直助を好演されてます^^

お袖は桜町弘子さん。岩の妹役で、不審の死を遂げた姉の仇を討つ役ですが、
東映のお姫様女優さんで可愛い可愛い桜町さんが、
この頃には真に迫れる演技もできる女優さんになっておられたのですね。
終始不安げで悲しげな瞳が印象的でした。

若山富三郎さんは、もう・・・あの暗い・暗い目と、
鬼畜っぷりの演技が凄いです。
蚊帳を岩の手から無理やり奪おうとして岩の生爪はがすわ、
小平への暴行場面といい、
喜兵衛一家への残虐っぷりといい、
狂気がハンパないというか、このバイオレンス加減は絶対お子様と見ないで下さいね
^^;
それだけ迫真でございます故。

それにしても岩役の藤代佳子さんの怨念がこもった、
陰々滅滅とした演技もこわかったなぁ^^;
でも観ているうちに、こわいと言うよりもとてもとても岩が可哀想で悲しい気持ちになりましたですよ。
彼女には何の落ち度もないのに、あんなことになって、
無念さが伝わるようでした。


しかし、何気に岩に薬をもった喜兵衛が巨悪な件について。
薬の発案と実行は喜兵衛なんだよね。
いくら娘のためとはいえ、怖すぎる。
それに、妻がいることが分かってながら無邪気に伊右衛門様♪なんぞと言ってるお梅も凄いな^^;

怪談ではございますが、ただの恐いもの映画とあなどるなかれ。
結構よく練られた一本の映画としていい作品でございました。
そこはさすが加藤泰監督というべきでしょうか?
スポンサーサイト
テーマ:時代劇
ジャンル:テレビ・ラジオ
コメント
この記事へのコメント
2度目のお邪魔です。
この映画、こわかったでしょ^^
のっけから若富さんのヨレヨレ衣装に血に飢えたようなまなざしも別の意味でこわいし。
お岩映画では中川信夫監督の「東海道四谷怪談」と双壁ですよね。

ちなみに「怪談三味線堀」に出ている千原しのぶは小さいころから舞踊を習っていたそうで、名取級です。
2010/08/21(Sat) 06:08 | URL  | 彰吾 #-[ 編集]
恐かったですっ!(笑)
「ホラー」ではなく「怪談」。
こういう恐さを待ってました!
内側から、下からじわじわ~っとくる暗さと恐さと哀しさ。
ほんとに予想以上に堪能致しました。
藤代さんの岩以上に、ある意味若山さんがめっちゃ恐かったです。
人の業(ごう)の恐ろしさというか、己を見失って行き着くところまで行く様は、
リアルで若山さんのあの目と共に忘れられません。
夢に出そう^^;

千原しのぶさんは舞踊をやっていらっしゃったのですか。
素人目にも踊りの身のこなしや裾さばき、指先の動きの美しさに見とれてしまったのですが、
土台がしっかりされている方はやはり違うようですね。
教えて下さってありがとうございます^^メモメモ。
千原しのぶさん、凛とした雰囲気がとても好きな女優さんなので、
観る映画にご出演されていると分かるといつも嬉しいんですよ。
それにしても、「怪談三味線堀」の演技は凄かったなぁ!

再度のご訪問、ありがとうございます。
こんな素人ブログですが、お立ち寄り下さって嬉しいです。
素人故のうっかりもあると思いますが、ご指摘も大歓迎なので
(もう皆さんのおかげで勉強させていただいているようなものですから)、
今後ともよろしくお願いいたします^^

2010/08/24(Tue) 20:45 | URL  | 熊猫屋 #-[ 編集]
コメントを投稿
URL:
Comment:
Pass:
秘密: 管理者にだけ表示を許可
 
トラックバック
この記事のトラックバックURL
この記事へのトラックバック

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。