映画「残菊物語」(1963年・大庭秀雄監督版・松竹)
2010年07月18日 (日) | 編集 |
「残菊物語」はいくつか別版があるようなのですが、今回は大庭秀雄監督版です
(・▽・)V
衛星劇場にて鑑賞。

二世尾上菊之助役の現(三世)市川猿之助丈よりも、お徳役の岡田茉莉子さんの方がクレジットでトップにきてるのだけど・・・・・岡田茉莉子さんを格上に扱っているのだろうか??
(映画では経験値では岡田さんでしょうが、この映画の主役って菊之助ですよね)

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(あらすじ)※衛星劇場より
名優尾上菊之助の悲恋を描いた村松梢風原作の再映画化。
村松梢風の実録小説の映画化。
溝口健二監督(1939・松竹)、島耕二監督(1956・大映)に次いで大庭秀雄が監督した。
甘やかされた歌舞伎の御曹子が子守り女から芸の未熟を指摘されて目を覚ますという芸道もの。
歌舞伎界の当時のホープ、市川猿之助が主人公を演じている。

(キャスト)
二代目尾上菊之助:市川猿之助
お徳:岡田茉莉子
五代目尾上菊五郎:嵐寛寿郎
里:中村芳子
中村福助:津川雅彦
中村芝翫:市川小太夫
栄寿太郎:北上弥太郎
尾上松助:織田政雄
栄寿太夫:北上弥太朗
守田勘弥:黒川弥太郎
尾上多見蔵:明石潮
按摩元俊:伴淳三郎
柳橋待合の女将:沢村貞子 ほか

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(感想等)
二世菊之助というのは五世菊五郎の養子だったのですね。
(五世菊五郎の実子にあの六世菊五郎がっっ)
これはほんとにあった逸話なんでしょうか?モデルというだけで違うとか、どうなんだろうか?
(無知で申し訳ない)
にわか叩きこみ知識(笑)で、「團菊左時代」という一時代を築いた五世菊五郎。
その養子であった二世菊之助の、養子であるが故の悩みと恋と、芸道に目覚めて行くまでのお話です。


芸が中途半端なのに、父にも周囲の人にも本気で叱られたり、忠告をされたことがない菊之助。
(巷では酷評されている)
菊五郎家に出入りしていた乳母のお徳に恋をし、
勘当されてまで飛び出してしまいます。

しかし、大阪に腰を落ち着けたものの、そこでも芝居は酷評。
しまいにはお徳にまで八つ当たりしてしまう菊之助。
もうダメダメっぷりが酷いです。
何でも自分の境遇や周囲のせいにして、自分を見ようとしないダメ人間の典型というか^^;
駄目なのを気づいても、芸に精進しようとしないところに見る方もイライラ(笑)。

気の抜けた芝居、気の抜けた日常の菊之助を、猿之助丈が演じるわけですが、
後のスーパー歌舞伎を生み出したエネルギッシュさとはまた違い、
この映画では繊細な青年を好演しています。
お徳が自分から申し出て別れて菊之助を東京に戻してから、芸に精進を始めるわけです。

あれ?映画のテロップに
「その年秋、初代菊之助を名のり、名声頓(とみ)にあがる!」と出たぞ。
(「保名」を踊るシーンの直後)
時代は明治中期なのに、菊之助が「初代」とは変ですよねぇ(´・ω・`)
あくまでこの版のは全般フィクションという位置づけなのか????
周囲の台詞でも出ている菊五郎は「五世」みたいだし、史実をモデルにしてるなら数字が合わない・・・
(なんかもう、歌舞伎の二世とか三世とかごっちゃごちゃになりそうでよく混乱する熊猫屋です^^;←にわかにありがち)
でもま、物語として成立してればいいか!
(投げやりな(笑))


アラカンさんが菊五郎を演じております。
ちと滑舌がアレなんではございますが、もう威厳たっぷりで、
(歌舞伎場面の)芝居の良しあしの方はわかりませぬが、
安定感のある演技は安心して見られます。
お徳を菊之助の妻と認めて、彼女の元に行かせてあげるなんて粋なシーンだなぁ。

歌舞伎場面が豊富で、そこんとこはさすが松竹というか、
華やかで、見せてくれますよん(・▽・)

お徳の臨終シーンと、菊之助の晴れ舞台が重なり、
最後は複雑なものがないまぜになった終わり方でした。
お徳は、いつも菊之助が役者として立派になっていくことを願ってる女でしたが、
最後の最後まで、彼を想っていたのね。
それだけに、涙をさそいます。



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