映画「あべこべ道中」(1962年・東映)
2010年06月26日 (土) | 編集 |
東映チャンネルにて視聴。
この映画、今まで観てきた東映黄金期の時代劇と手法が違って面白いです!
既にトーキーの時代になって長いというのに、
あえて「無声映画」の手法をとってます(普通に台詞をしゃべる場面もありますが)。
台詞は無声映画時代の字幕とか弁士が担っているのですよ。

(あらすじ)※東映チャンネルより
地位と名誉と実力を誇る将軍家御指南番・伊勢伊勢守が、風来坊のニセ伊勢守のために、散々な目に会うという常識破りの痛快な物語を思い切った趣向の演出で、ユーモラスに描く傑作。
往年の名作、伊丹万作監督・片岡千恵蔵主演の『国士無双』を材にとり、東千代之介主演で描いたもの。
春もうらら、松並木の街道筋に、領地検分に赴く将軍家指南番伊勢伊勢守の堂々たる行列と、路傍にうずくまる二人の浪人者の姿があった。


(キャスト)
東千代之介/山城新伍/三原有美子/山形勲/多々良純/本郷秀雄/吉田義夫/大泉滉/北原しげみ等


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(感想等)

手法がほんと面白いので、監督誰!?と思ったら、
河野寿一監督。
子供向け映画から、硬派なものまで結構幅が広いです。
ちなみに、この映画と同じ年の同監督作品に熊猫屋が好きな橋蔵さんの「花の折鶴笠」がありますが、
・・・・作風が違いすぎるっっ(笑)
思いっきり!喜劇です。

ちなみに脚本は監督でおなじみ加藤泰氏と、瓜生忠夫氏の共同製作のようです。

無声映画の手法をとるわ、
人物が走る場面で人物ではなく(描かれた)背景が回るように動いたり、
漫画のような絵が出てくるわ、
舞台のような装置展開があるわ、そんな中で徹底して喜劇路線。
色々な手法がちりばめられていて、楽しい。

東千代之介さん演じる、ニセ者の伊勢伊勢守(いせ いせのかみ)と、「本物の伊勢伊勢守」の山形勲さんが対決して、ニセ者が勝ってしまう(笑・というか、本物の手元がすべっているようにも見えるのだが)。
「本物なのに、何たることだ」と、本物の伊勢伊勢守の山形さんは修行に出てしまい、
修行の後、再び「真贋対決」をするのですが、結末まで笑わせてくれます。

冒頭、ニセの伊勢伊勢守を仕立てあげてひと儲けしようとたくらむ、
浪人の甲氏(多々良純さん)と乙氏(本郷秀雄)の無声映画状態での掛け合いもユーモラスで、
マンガを見るように場面ひとつひとつが楽しいです。
(甲乙氏は、ひと悶着あって千代之介さんとは別れることになるのですが)

山形勲さんのオーバーアクション気味の身ぶり手ぶりが可愛いっww

ニセ者の伊勢伊勢守は、滅法強いとかそういうのではなく、どっちかというと
「ものすごい強運」というか偶然に偶然が重なって、ニセ者に有利な展開に。
東千代之介さんも、見た目真面目な「ニセ者(笑)」を真面目に演じているのですが、
(でも、やっていることはふてぶてしい(爆笑))
いつもよりも若干軽妙さも入っていて、
あ、この方こういう演技もできるのかぁ♪と新鮮なところも。

最初っから最後までニヤニヤして見ることができる、
とっても楽しい娯楽作品でした^^
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テーマ:時代劇
ジャンル:テレビ・ラジオ
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