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 映画「無法者の虎」(1961年東映)
2010年03月13日 (土) | 編集 |
東映チャンネルにて放送。

(あらすじ)※東映チャンネルより
暴れ者の男がひょんなことから赤ん坊を拾って育てることになるが、実はその子は大名のご落胤であった…。
血の通わない父と子の情愛を高らかに謳う感動篇。
居酒屋浪華屋で馬方たちと喧嘩をしていた川人足の寅八のもとに弟分の辰が悲鳴をあげて飛び込んできた。
街道筋で、評判の化け狐に出会わしたというのだ。
寅八が狐退治を買って出たが、捨て子を化け狐と思いこんで連れて帰ってきた。
馬方たちの手前、赤ん坊は立派に育ててみせると寅八は意地を張る。

(キャスト)
近衛十四郎/山崎二郎/北沢典子/円山栄子/花村菊江/田中春男/坂東好太郎

(感想等)
監督は、「若さま侍捕物帖」シリーズなどを監督された深田錦之助さんです。
近衛十四郎さんが主演。
十四郎さんの作品なのに、立ち回りは一切無し!!という作品です。

これ観て、熊猫屋涙腺決壊

親子の情愛を描いたなんていい話なんだ(滝涙)


ほんっとにいい作品です。
未ソフト化作品と知って、
「え、マジですか!?この作品が未ソフト化!?むちゃくちゃもったいないっ!!」
近衛十四郎さんが、刀を持たずして素晴らしい演技。

拾った赤子を、意地と強情で育て始めた人足の張子の虎八(十四郎さん)。
赤ちゃんが泣きやまないので、面倒になったり、大黒屋の主人に叱られたりしながらも、
意地はってた虎さんが、いつしか赤子に情が移り、
大好きな酒も喧嘩も博打も絶って子供のために一生懸命になります。

赤子は善太と名付けられ、
子供が病気となると、遠くに名医が来たときけば、医者がいる丸子まで駆けて迎え、
子供が大丈夫だとわかると「先生、おら一生忘れねえよ」と喜び、

善太が7歳の時に、子供たちと大名行列と出くわした時に土下座をしなかったばかりに拘束された時は、
自分の命をかけて代官所まで言って嘆願する虎八。
いつも諭してくれる大黒屋の主人は、自分の亡き後の善太を主人に願い出てた虎に
「虎よ、とうとうお前は本当のおやじになりおったのぅ」と感嘆。
その心に感じ入った大名は、子供たちと虎八を許し、放免される。

しかして、酒の席でうっかり「善太は御落胤なんだ」という冗談で言ったことが、
噂になって伝わり、実は本当の御落胤であったことが判明。
しかも昔知り合い、毎年祭りの頃に力士人形をくれた力士の賀太野山の妹の子だという。
実の親子以上に情愛が深い親子になった虎八と善太。
今更なんだと、善太と早朝二人で逃げようと思う虎八だったが、
「自分のわがままを我慢して、子供の天分を受けさせてやることが親の情愛じゃ」と、
善太と別れたくない虎八に諭す大黒屋の主人。

虎さんの心は揺れます。
そして、虎八が決心したのは善太のために別れることでした・・・・。



大名行列につっこんだ善太のために命を投げ出そうとした虎さんは、
再び善太のために死のう(別れようの比喩)と決心します。


十四郎さんは、いつも「ふんどし」とボロ布をまとったような姿でドタドタと駆けまわり、
善太に一生懸命になるおやじを熱演。
大名に許され、善太が出てきた時は
善太「ちゃん!」
虎さん「おめぇ、バカやろう!」と涙をいっぱいにかき抱き、

御落胤と分かり、返して欲しいと言われた時は、
「本当の幸せは銭や着物でどうなるものでもないんだ」と、
突然降ってわいた出来事に、善太をひしっと抱きしめて拒否しますが、
大黒屋の主人の言葉に、考え抜いた虎さんは、善太のために別れを決心します。

居酒屋の主人の娘、おとき(北沢典子さん)は虎さんにほのかな愛情を感じていましたが、
父には刺青のある男とはダメだと言われ、刺青が消えたらくれてやると虎たちに言いますが、
ラストの場面で居酒屋のおやじは、
「おときや、虎はんの刺青が消えてのうなったそうやなぁ」という言葉に娘が「え?そんなこと」という顔をしたけど、
(本当は刺青は消えてないけど)「いや、消えてのうなったことにしておきなはれ」
という居酒屋の主人の言葉も印象的でしたなぁ
(というかこの映画、心に残る言葉が結構あるんですよ。是非観ていただきたい)

いつも虎さんを馬鹿にしていた馬方の丑五郎(田中春男さん)も、
虎さんが子供を命がけで助けようと代官所に行った時には
「もう喧嘩できなくなると思うと寂しいなぁ」とか言い、
また虎さんが御落胤として旅立つ善太を肩車して川を渡る時には涙までしてます。
(そう、この映画には「本当の悪人」なぞいないのです)。

時に喧嘩したり、仲たがいもしたりするけれど、
この映画に出てくる人たちは皆人情味があって優しい。
虎八達のような下層の人間ばかりでなく、上の人間も。

ラストの、涙もあるけれど晴れやかな虎八の笑顔が眩しい。

中盤から後半は泣き通しで、この作品に出会えたことに大感謝。
これDVD化して欲しいなぁ~、ほんと埋もれさすにはもったいない!

これで当時の製作ラインは「ニュー東映」なんだよね。
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テーマ:時代劇
ジャンル:テレビ・ラジオ
コメント
この記事へのコメント
おじゃまします
この映画のオリジナルは「狐がくれた赤ん坊」です

映画・TVで何本か作られてますが
いつもの近衛さんらしからぬ(浪人・お侍以外の近衛さん!)
たたずまいは、レアな物見たさが・・・なかなか良かったですね。

古くは阪妻さんの名演が一番有名ですが
私はTV版の田村高広さんのが、なんだか凄いと思います。
近衛さんのも含めいずれも名作です。
会があったら見比べも面白いですね。
2010/03/30(Tue) 11:51 | URL  | とおりすが郎太 #BejLOGbQ[ 編集]
ありがとうございます^^
とおりすが郎太 様

はじめまして!
このような僻地までお越し下さいまして、ありがとうございます。
情報を感謝です。
早速DVDないかしら?と探しましたら、
阪妻さんの映画「狐の呉れた赤ん坊」がありましたので、
早速注文しました(廉価版で1,000円ぽっきりとはありがたい)。

本当に、この近衛十四郎さんの作品は私かなり気に入りまして、
あれから2度見返してしまいました。
十四郎さんの虎さん・・・・あの雰囲気がたまらなく良かったです。
時々、(十四郎さんといえば刀っ!なので(笑))十四郎さんであることを忘れ、
「虎さ~ん!(泣)」と感情移入してしまいました。
それほど自然に見えたのですよね。
何の気なしに録画した作品ですが、
今回のことで先入観無しにとにかく色々観てみると思わぬ掘り出し物があると実感しましたです。

田村高廣さんの版もあるのですか!
どこかCSあたりで拾ってくれるのを願って(笑)。

とりあえず、半月後に阪妻さん版を入手できそうですので、
観ましたらまた感想アップしたいと思います。

ありがとうございました^^
2010/04/01(Thu) 20:44 | URL  | 熊猫屋 #-[ 編集]
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