書籍「おこりんぼ さびしんぼ」山城新吾・著
2008年06月08日 (日) | 編集 |


正式な書名は「若山富三郎・勝新太郎 無頼控 おこりんぼ さびしんぼ」(幻冬舎)です。
図書館にあったので、何気に借りてきたのですが、
これが面白かったのですよ!

山城新吾氏といえば、私の中ではかの「白馬童子」は《そんな時代もあったらしい》というくらいしか知らず、もちろん観たこともないのですが、この本読んだのをきっかけに「白馬童子」の画像探して見てみたら、いやーむちゃむちゃ格好良かったのですね!驚きです。
私が知ったころには「番組司会でちょっとエロで毒吐くおじさん」という認識しかなかったもんで・…
(しかし、「白馬童子」と同一人物に見えない^^;)
失礼致しました^^;

読んで見ると、文章書くのがうまいですね。
ぐいぐい読ませます。
若山・勝兄弟の豪快列伝と申しましょうか、「普通じゃない」エピソード満載。
しかし、「あちゃ~(ノ∀`)」なこと満載でも、何故か憎めないし、可愛くさえ感じられるのは、
お二人の人物と、彼らに対する尊敬と愛情が文面からにじみ出ている著者の文のせいなのか。

山城さんは若山さんの舎弟…というか子分筋ですが、
自ら嬉々としてそうなってるとしか思えないエピソードもありますねぇ。
せっかく第二東映のスターとして主役の話もきてたというのに、
借金返すために地方巡業に出る若山さんに、
おやっさん(若山さん)がこの苦境をどう脱するのか見ている方が勉強になるからと、
主演の話を蹴ってまでついていく山城さん・…この方も普通ではありません(笑)。

この本を読んでいると、若山・勝兄弟は「大きな子供」というか、
やんちゃしてても根は真っ直ぐだったんだなぁと感じるし、
そんな大きな子供の勝さんについて行った中村玉緒さんは何と度量のおっきな女性なんだと感嘆しましたわ。

東映スター陣がからんだエピソードもそこかしこにありまして、
あの若山さんの「部屋拡張壁破壊事件」のこともしっかり書いてありました(笑)
(いきさつは若山さんのwikiにも書いてあったような)
隣の部屋で静かにお食事中だった橋蔵さん、さぞや驚いたことでしょうが(笑)、
(すぐ我にかえって謝る若山さん(笑))、
その後の鶴田浩二さんの反応のいい、東映スター血の気多い人多すぎ(爆)。
その他、マンションの大家でもあった千恵蔵御大の「麻雀へのお誘い」エピソードあり、
東映スターの裏もちょっと見えました
(それにしても千恵蔵・右太衛門両御大の存在って想像以上に「御大」だったのだなぁ)



読んで大いに笑えて、そして時にじんわりくる良書。
10年前の本のせいか、絶版なのが惜しまれます。
文庫でいいから復刊してくださいよ幻冬舎さん!

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テーマ:日本映画
ジャンル:映画
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