映画「風雲将棋谷」(1955年・東映)
2014年06月23日 (月) | 編集 |
たまっている東映時代劇を追って鑑賞中^^;
今度は右太衛門御大主演の作品です。

(あらすじ)※東映chより
平家の末裔が守る信濃の秘境の財宝を巡り、侠盗流れ星がさそり使いの怪盗一味と戦う。
角田喜久雄の同名伝奇時代劇小説を映画化。
さそりを使って娘を浚うさそり道人唐島宙斉と、悪党の財宝だけを盗む侠盗流れ星が江戸に出没。
北奉行配下の老岡引・仁吉と娘・お絹は宙斎一味を追っていたが、
たびたび危ないところを雨太郎という男に救われる。
やがて、お絹は一冊の旅日記から信濃の将棋谷に莫大な財宝があり、当主の雪太郎は三歳で姿を消したことを知る。

市川右太衛門(流れ星の雨太郎)
喜多川千鶴(お絹)←仁吉の娘
吉井待子(お加代)←大奥の人らしーんだけどワル
長谷川裕見子(朱実)←宙斉が探している娘
薄田研二(唐島宙斉)←蠍遣いの娘浚い犯
横山エンタツ(紋平)※吉本所属←雨太郎の仲間
小杉勇(佛の仁吉)←目明し・蠍の一味を追っている
原健策(神田川の兼三)←目明し・雨太郎を追っている
山口勇(りゃんこの藤造)←イカサマ師
富田仲次郎(竜王太郎)←朱実の配下の男
三島雅夫(佛骨和尚) ←雨太郎の知りあい



(感想等)
監督は松田定次さんです。
雨太郎は義賊で、
たまたま通りがかりにりゃんこの藤造に手篭めにされそうになった目明しの仁吉の娘・お絹を助けたことで、
本来は繋がりのなかった宙斉とその一味と雨太郎は関わらざる事態になっていきます。

伝説の将棋指しが残した記録帳から浮かび上がる将棋谷。
そこに書かれた風景は、雨太郎がたびたび見た夢の風景と似ておりました。
二つに引き裂かれた記録帳。
後半部分を持ち去った朱実こそが、伝説の将棋谷から三歳の時に姿を消した娘で、
唐島宙斉一味が娘を浚ったのは、朱実を探して娘をかたっぱしから・・・ということらしい。
その将棋谷にはお宝が眠っているという。
そして、朱実とともに一方の鍵を握るらしい雪太郎とは・・・・?


まぁ・・・・・物語の三分の一くらいのところで雪太郎は誰か、
朱実が口に出した特徴でまるわかりなんですけどねw

ところで最後まで見て思ったのが、朱実はやっぱり・・・・ダメだったの?
だとしたら太郎と共に、元々里(将棋谷)の人なのに、帰れず可哀想というか・・・・。
雨太郎と里との橋渡しとしてだけの役割だったのだろうか。
途中、お父っつぁんを雨太郎に殺されたとばかり思い込んでいたお絹を叱りつけたり、
毅然としたお嬢さんって感じだったから、結末が・・・せめてこの人は残して欲しかったわぁ。

雨太郎の側にいる紋平役のエンタツさんの飄々とした感じと、
佛骨和尚役の三島さんの豪快さも素敵だったのですが、

いやいやいや、本作最後の最後で実は熊猫屋的にもってかれたのが
神田川の兼三役の原健策さん!!
ちょっとちょっと、今回はとても粋な男ではないですか原さんの役。
東映黄金期時代劇における原健策さんは、悪役寄りの方で、
いい人役はたま~~~~に出てくるんですけど、これまた久しぶりに見たわ。
目明しとしての職務に忠実なのだけど情も篤い男で、とてもかっこいい。
父親を殺されたお絹の、後半は見守り役というか
仁吉に代わってお絹のことをとても心配してましたなぁ(父親のように)
そして最後、お縄を・・・・という雨太郎に、
兼三「雨太郎とかどうのとかいいなすったが、その男ならつい先ほど不動の滝の滝つぼに落ち込んで、
このよから消えちまったよ!」
と言い放ち、
後の始末や一家のことは自分が引き受けるからと、雨太郎・・・もとい雪太郎と相愛のお絹の背中を押してあげるのね。

はぁ~男前っ!!

主役は右太衛門御大なんだけど、キリッとしたかっちょよさは本作は原さんだわーと、
熊猫屋は惚れ惚れしたのでした(笑)。
悪役メインの方がたまにいい人役やると、凄く格好良いことって結構ありますよね^^


宙斉役の薄田さんは、不気味に出現する悪玉をこれまたいつものように気持ちよく演じておられましたわ。
お絹のおとっつぁんを殺すわ、蠍で娘を浚うわ、お宝のためなら何でもござれ。
あれ・・・・そういえば最初の上州屋のお嬢さんはどうなったんだ?(描かれてないよね?)

雨太郎が、最初は拒んだのに結局将棋谷を背負うことを決めたのは、
ちょっぴり朱実への贖罪の気持ちもあったのだろうか?
宙斉が扉をバーン!とあけたら、宝の箱の山の上にデーン!と着替えて仁王立ちの御大にワラタ(笑)
そもそも将棋谷のことあんま知らんのに、その装束はなんぞ^^;
御大はいつもの御大で、快活な人物を演じてましたが、
自分の出生の件に関してちょいともやっとしてたり、お絹の事好きなんだけど、
自分は義賊だし彼女は目明しの娘だし・・・・で悩んだり、
万能人物じゃないのをやってたのはよかったですよ。

それでも前述の原さんと、ブレないお嬢さんの朱実を演じていた長谷川裕見子さんあたりが、
個人的には一番かっちょよいなーと感じたのですけどね。


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テーマ:時代劇映画
ジャンル:映画
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