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 映画「月の出の決闘」(1947年・大映)
2013年04月29日 (月) | 編集 |
tsuki.jpg


丸根賛太郎監督作品で、阪東妻三郎さん主演の映画です(モノクロ)。
1947年つーとまだ終戦間も無いですよね。
ということはGHQによるチャンバラ映画禁止がまだ解除されてないころです。
でも、結構刀抜いてるw(おせんとかが止めさせようとかしてるんですけどね)。

阪妻さんの魅力はこの映画でもいかんなく発揮されておりますのぅ^^
喧嘩稼業を生業としている浪人なんだけど、
百姓に博打を流行らせようとする側の意図で、
邪魔な大原幽学(青山杉作さん)を斬るよう命ぜられて勇んで行く天堂小彌太(阪妻さん)だったのですが、
丸腰の幽学は斬るなら斬れといい、また幽学を慕っている百姓達は幽学先生の味方になります。
何度も小彌太は幽学を斬ろうとし、
そのたびに刀を抜きますが、どうしても斬ることができない。

喧嘩稼業をやめて欲しいと思っていて、小彌太に恋心を抱くおせん(花井蘭子さん)は、
逆に失敗のたびに良かったと思い、
足を洗って自分と夫婦になって欲しいと思ってます。

そして幽学は、自分に向かってくるも斬らない小彌太を見て、
口では彼を「人間のクズ」と言いつつも、根はいい奴だと見抜いて脈ありと思い、
彼を訪ねてきて「友だちになろう」と言ってきます。

そんな幽学に対して小彌太は驚き、そして実は心の底では幽学に対して人物の立派さに気づいてましたが、
まぁそう簡単に素直になれるはずもありません。
しかし、戸惑う姿がかわゆいw

そんな中、百姓を博打漬けにしたがるやくざ&結託してる役人の策略もあって幽学センセ大ピンチっ!
それを知った小彌太は、
「俺のような人間のクズが人の為に尽くそうと思えば、命をかけなきゃならないんだ」と、
止めるおせんを振り切って幽学先生救出に駆けだします。


幽学先生「天堂、ようきてくれたの」
小彌太「大原、おめぇ本当にそう思ってくれるのかい?」


二人が心を通わせた瞬間です。

小彌太はやくざ&役人らとの喧嘩を「踊り」と称して、幽学先生や百姓たちの代わりにたたっ斬ることを言いだします。
その夜は綺麗な月の夜。
近くで小彌太が闘う横で、幽学や百姓たちは、小彌太の好意に報いるために、
あかるく踊ります。

そして、彼らに喧嘩の場面を決して覗くなと言った小彌太は、
敵と相対します

小彌太「なぁおい、この次事世に生まれてきた時にゃお互いにクズにならないように気をつけろよ。
分かったな。」

そして小彌太は踊りだします(戦闘開始!阪妻さんの啖呵がかっこえぇ!!)


月明りの下、小彌太は1対沢山の中斬りまくります。
百姓たちの踊りの場面と交互に映るのが、
まさに「踊り」のようで小気味よいです。
ここの場面の演出が素晴らしい。
「明」と「暗」の場面なのに、そして小彌太の最期と思われる場面なのに悲壮感を感じさせません。
(でも最期の最期で終わるんだけど、切なさの余韻がちょっぴりありまする)


衛星劇場で放送されたのを見ました。

阪妻さんが、ダメ男から義侠心を感じて幽学先生のために駆けだす男気あふれる男へと変わっていく様にぐぐっとひきつけられます。

ちょっと考えると、幽学先生はあくまで「刀は持たん」というスタンスで、
代わりに小彌太が死んでいくのがズルイとか思っちゃいそうなんですが(笑)、
それ言っちゃおしまいよということで。

阪妻さんの独特の歩き方、話し方はこの映画でも健在。
やっぱり素敵なのでした。
衛星劇場で放送された時、解説の大林監督はこの映画を阪妻さんの他の映画に比べて印象が弱いようなことをおっしゃってたけど、
ん~どうかな?
強烈な印象とかは無いんだけど、小彌太と幽学先生がちょっとずつ近づいていく様子とか、
それに連なる言葉の微妙なやりとりとか、
おせんの小彌太に対する複雑な気持ちとか、
何より小彌太が心の中でぐるぐるしながらも目覚めていく過程など、
良い意味で台詞が響いてくるし、私はそこまで弱いとは思わないなぁ。
その過程の魅力を阪妻さんの持つ魅力で充分に出ていると思いましたし。
個人的には好きだなと思う映画でしたよ。

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テーマ:時代劇映画
ジャンル:映画
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