映画「美男城」(1959年・東映)
2013年01月06日 (日) | 編集 |
(あらすじ)※東映チャンネルより

関ヶ原の戦いで大坂方を裏切り徳川方につき謀反人とされた日坂城主・伊能盛政。
謀反人の息子となった主馬之介は父・盛政の殺害を謀るが、やがてことの真相と自分の生い立ちの秘密を知る。
原作は柴田錬三郎。関ヶ原の戦いで、日坂城主・伊能盛政は大坂方を裏切り徳川方についた。
盛政の息子・御堂主馬之介は父の破廉恥な行為を恥じ、盛政殺害を決意するようになる。
徳川家康は盛政を快く思わず暗殺を図り、日坂城の家臣たちも盛政に詰腹を迫っていた…。

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(感想等)

久しぶりの錦之助さん主演映画です。
東映chにて鑑賞。
柴錬原作もので・・・・・タイトルが気になっていた熊猫屋です
(だって「美男城」ですよ、てっきり男前が沢山いるお城かなにかかと思ったです←バカ)


女優陣が、東映のお姫様3人(大川恵子・桜町弘子・丘さとみ)そろいぶみで眼福ざんす(笑)
最初に出てくるのが恵子さん@小早川の美尾姫で、関ヶ原で負けた大阪方の連中に捕らわれていたところ、
錦之助さん演じる主馬之介@本作の主人公に助けられるんですよね。
んで、華麗な剣で次々と大阪方を斬り捨てて、美濃姫早速「ぽっ(=゚ω゚=)」

すぐその場を立ち去ろうとして、幼馴染の須藤頼之助(大徳寺伸さん)にも呼び止められるが、
主馬之介「武士が嫌になった」
(錦之助さんで白塗り&ロン毛&「戦が嫌んなった」系で既視感あるなぁ・・・と思い返したら、
前年の「剣は知っていた紅顔無双流」だった)

大阪方を裏切って徳川方に走った父に苦悩する主馬之介ですが、
一方で剣で憎しみや悲しみは斬ることはできないとも思い、心は砂漠のように渇く主馬之介。

家康は、何故伊能盛政@主馬之介の父が裏切って徳川方についたかわからない。
ついては今のうちに暗殺を・・・と竹中内蔵之介(山形勲さん)に命じます。
え・・・・?盛政には嫡子がいない??
主馬之介は????

頼之助から主馬之介に会ったと聞いて驚く、頼之助の妹・千草(桜町弘子さん。凛々しくて気が強そうな恵子さんの役柄と違って、かわゆいお嬢さん系)
主馬之介のことはもう諦めてますと、涙を流す千草。

千草の近くに立ち寄りながらも近づけない主馬之介。
(切ないぜ・・・)

一方、蔵之介がやってきて、盛政を退けた後の日坂城主は・・・・との話で、
宇部隠岐(原健策さん)が横から口を出したのもあって、
主馬之介でなく頼之助にお声がかかる(ちょっと困惑の頼之助。幼馴染だしの)
が、頼之助は関ヶ原の合戦で既に果てたと聞いていると嘘を口走る。
(その真意は?)

家臣より、主馬之介を見たと聞いた頼之助は、
「かまわぬ、斬るんだ」と命じる
(真意はそっちかー!!!残念・・・・)

主馬之介が道を行くと、
「この先はお侍が大勢待ち伏せしているよ」と教えてくれた村娘・朝路(丘さとみさん。メイクがいつもと全く違うんで、始めだれかと思っちゃった^^;でも、やっぱりかわゆい)

それなのに、前に進もうとしたもんだから、見つかったー!!!
早速戦闘・・・・が、何故か頼之助が加勢してきたぞ?(あれ???)
長い間お前を待ち続けた千草が不憫でならぬと、自分の屋敷に主馬之介を誘う。

千草に、父への憎しみと心の内の苦悩を見せる主馬之介
母と主馬之介は、父に憎まれていたらしい。
で、自分が徳川方について父を斬ってやろうと思ってたんだけど、
その父が皮肉なことに大阪を裏切って徳川についたもんだから、予定が狂った。
父の側にいることも嫌だから浪人になったのだろうか??


ひぃぃぃぃい!頼之助<酒で主馬之介毒殺作戦>か?( ̄□ ̄;)!!!
あ~やっぱり妹・幼馴染<日坂城主の座
(´・ω・`)残念すぐる


父を斬ることを千草に打ち明ける主馬之介。
千草にだけは心が素直になるようだ。
が、例の酒で倒れる主馬之介@睡眠薬入りだったよーで
頼之助によって隔離される主馬之助。
物陰よりそっと見る、頼之助の屋敷に逗留中の美濃姫。


家臣の反旗に声を荒げる盛政(薄田研二さん)。
が、蔵之介が家康からの書状を広げ、頼之助が新城主に決まったと告げる。
書状を破り捨てる盛政だったが、厳然と切腹を言い渡す蔵之介。

裏切った家臣を斬り、むざむざと城を渡すものか!と火をつける盛政。
(短い間だけど、この場面の気がふれてる薄田さんの演技凄い)

家康は、どこで知ったか盛政に嫡子がいることを知り、
蔵之介に草の根わけても探し出せと命じる。
一方、頼之助に捕らわれの身の上の主馬之介。
頼之助と対面するが、自分を捕えた理由を頼之助は教えてくれないし、
頼之助は酒の薬は千草だと嘘つくは、明朝までの命だと吐き捨てる。

千草にも、あの乞食浪人のことは忘れろと、頼之助。
二度とないかもしれない好機なのだと力説する兄を軽蔑の眼差しの妹。


美濃姫が主馬之介を助けに来てくれたー!(・▽・)恵子さん凛々しすぎる。
が、主馬之助が千草のことを聞くと、
(千草への嫉妬もあって)千草にあなたは騙されたのだと言う美濃姫

頼之助らが逃がしたことを怒るが、
美濃姫は、関ヶ原の礼を返したまでのこと、わが身はもうじき家康公の元へあがる身、
無礼は許さぬと言いきる!!(かっこえー♪その手があったか!)

主馬之介は道中、元日坂城で働いていた多次郎(南道郎さん)と出会い、
城が焼け、盛政は行方知れず生死不明としる。

焼け跡の城では、朝路が鉄砲かまえて守っていた(要塞みたいにして、勇ましいわ~)。
彼女に聞くと、まだ盛政は生きているという。
自分だけが側にいるという。
彼女は、主馬之介が父を斬ろうとしているのを知らず、案内する。
そこには、全身ただれた姿で横たわる父・盛政の姿が。

そして、父は主馬之介が自分の子ではなかったことを告げる
母には既に父がいたのだが、秀吉に見染められて夜伽を命じられたという。

主馬之介は秀吉の子だったのだ(もっと残酷な運命がっっ!!)

父が徳川方に走ったのも、そうした秀吉や石田光成への恨みがあったからだという。
石田光成こそが、自分を裏切ったのだと。
そうして、父は事切れた。

父の苦悩を知った主馬之介。
「私は誰の子でもない、父上の子であります!あなたは裏切り者ではなかった
伊能盛政は裏切り者ではない!」


↑薄田さんがお父ちゃん役だったから悪役かと思ったら、急展開ヽ(・∀・)ノ

物語のここまで、盛政が悪役扱いだったけど、
日坂の家臣や頼之介などなどが真の悪役か!?


危険を顧みず、多次郎と共に父の遺骸を菩提寺に運ぶ主馬之介。
村人までもが父を悪し様に言う(TДT)
冒頭に出てきた少年・宗太郎も合流して寺に運び入れる。

が、既に頼之助の手が回っていた寺では、
和尚の宗禅(三島雅夫さん)は、盛政は既に関ヶ原の合戦で死んだと言う。
なおも取りすがる主馬之介だが、
和尚は、門前で叫ぶ村人たちの声を聞けと言う。
(主馬之介や朝路とかくらいしか父の行動の真相は知らんからの・・・・・)

既に死者になっている父にムチ打つことは断じて許さん!と村人に言う主馬之介だが、
その言葉が耳に入らない村人、それなら自分もケダモノになる!
と刀を抜く。ひるむ村人たち。
遺骸を乗せた荷車が出ると、村人たちは石つぶてを投げる。
主馬之介は刀で木を倒し、それを退ける。
(真相を言うことは父の名誉のためにもよろしくないだろうしなぁ・・・・
村人は一般人だから斬るわけにはいかないし、
かといって主馬之介はかわいそすぎだし、悲壮感満タンでござる・・・)

朝路は頼之助らの一隊に捕らわれていた。
日坂城に戻ってきた主馬之介は単身城に乗り込む。

頼之助さん、すっかり悪役顔ですなぁ(´・ω・`)

ああ~朝路、矢に射かけられた!!


主馬之介のまっすぐな目に一瞬たじろく頼之助。


主馬之介は次々と斬って捨て、ついに頼之助と一対一に。
数手やりあうも、形勢不利となった頼之助がこの城が欲しかったんだと土下座する(ええ~)
が、お前の父も同じと言われて、父の本当の心など話したところでお前にわかるか!と主馬之助

頼之助・・・・・
お前の父の気持ちが分かるだの
千草はまだお前のことを想っているだの、
神経逆なでするようなことを・・・・情けなさ過ぎる・・・・

どんどん残念すぎる人に。


で、刀を納めて立ち去ろうとする主馬之介に、
悪役お約束の<背後攻めしようとして斬られる>(´・ω・`)


日坂城に、父と朝路を弔う(ああ~朝路ぃ!!)


美濃姫、どんだけ強いんですか。
家康に草上して、主馬之介が日坂城主として伊能ではなく、御堂主馬之介として生きるようにとな。
しかし、主馬之介は断り、
一人野に下って兵法家として生きるという。
姫は、助けてもらった時に拾った主馬之介の印篭を返し、立ち去る
(姫・・・・実はある意味最強?・笑)

兄を弔いにきた千草。
兄はいい人でした、でも弱かったんですと
(妹の心としてはふくざつ)
寺で兄を弔って生きるという。

千草に元気でなと、去っていく主馬之介であった。

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思えば、この中の登場人物で幸せになった人っていたんだろうか?

主人公の主馬之介は見たとおり寂寞感や悲哀満タンの人でしたし、
頼之助は目の前の栄達に目がくらんで死に絶え、
妹・千草は、やむをえずだけど好いていた人に兄を斬られてしまい、一緒になることもかなわず、
美濃姫も主馬之介を密かに想っていたがその心は届かず、家康の元に行くことになるわ、
朝路も矢に射かけられて絶命。

なんたる運命。

全編に、なんともいえない渇いたものがたちこめていた作品でした。
複雑にからまりあった心象風景が最後まで解けることはなく、
はじめは父への恨みでまだ心の持って生き場があった主馬之介ですが、
真実を知り、さらにその悲哀が深まっていきます。
その彼の心を癒してくれるのは、3人の女たちではなく、
結局は自分自身が己と向き合うしかない。

無情な物語だけれども、私自身は好きな作品でした。
ただ、見た私自身も、この先の答えはもやもやしたまま分からないのだろうな。

すべては主馬之介の心の中に。

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テーマ:時代劇映画
ジャンル:映画
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