映画「弥次喜多道中記」(1938年・日活)
2012年02月19日 (日) | 編集 |
chNECOで放送されたので録画して観ました^^
千恵蔵御大が出る歌う時代劇では「鴛鴦歌合戦」より1年前の作品のようです。
そういえば「鴛鴦歌合戦」では志村喬さんが、千恵蔵御大演じる浅井礼三郎と最終的に好き合うお春の父役を演じておられましたが、
この映画では千恵蔵御大が十八番の一つである遠山の金さん、志村喬さんはその爺の役を演じておられます。
(今見ている「江戸を斬る 梓右近隠密帳」では一方は彦左、一方は柳生宗矩ですよね^^)

本ブログの「鴛鴦歌合戦」感想記録

「鴛鴦歌合戦」と同じマキノ正博監督作品です。

本作でも歌要員でディック・ミネさんご登場。

この映画での金さんは、あのお白州で桜吹雪を見せている金さんではなく、まだ若い頃でしょうかね?
放蕩の日々をおくっていて、
冒頭ではひょっとこ面をつけて御座敷で踊ってますしw
そこで、捕方に追われている鼠小僧次郎吉(杉狂児)さんと初対面するのですが、
旅で合うのはもうちょっと先。
(ちなみに、鼠小僧は足を洗いたいのだが偽鼠小僧が出没しているのがどうにも許せなくて、そいつをとっつかまえるまでは・・・・らしい)

金さんのお父さんの遠山河内守は香川良介さん(香川さんも「鴛鴦歌合戦」ではおとみの父の役でしたね)
父は妻に金さんが遠山家の跡目にはふさわしくないとグチグチ言われつつも、
跡目を継がせる決心をするも、金さんの刺青を見て驚いてしまうんですね(金さんはその気がないということか?)

歌要員のディック・ミネさんと楠木繁夫はそれぞれ<本物の>弥次さんと喜多さんな感じ。

道中、偶然役人の目を交わしていた時にバッタリ出会った金さんと鼠小僧←ただし、二人とも前に会ったのを気づいてない

茶店での、喜多さんと手品師(団徳麿さん)との饅頭喰いでの賭けシーンが楽しい♪
その茶店で、金さんが弥次さんの、鼠小僧次郎吉が喜多さんの名前の入った笠をそれぞれ間違って持って行ってしまう(意図的ではないと思われ)

鼠小僧は道中お銀という女に仕事の手伝いを依頼されても、足を洗うつもりなので断る。

鼠小僧が旅籠につくと、連れがとっくについていると言われる。
連れなんかいねぇよと言う鼠小僧
案内されると、そこには金さんが。
(例の笠のせいでそう思われたのですね)

本物の弥次さんと喜多さんは、歌いながら賭けには負けるし、笠は間違われるしで嘆きの唄(笑)

意気投合した金さんと鼠小僧は、お互いが何者なのかも気づかず、
笠の御縁で弥次さんと喜多さんということで旅を一緒にすることとなる(おいw)

あ~あ、二人とも胴巻きごと掏られてますよ(笑)←お銀か!
女中が目明しの伝七(瀬川路三郎さん)に頼んだら?と言うと気まずそうな二人。
二人が立った後、女中が伝七にその旨言うが、
俺がつけてる奴ぁそんな胴巻きごと掏られるような生易しい奴じゃないんだがなぁと(笑)


伝七が追うも、それは笠を持っていかれた本物の弥次喜多。
伝七「やっぱりなぁ・・・」(十手にビックリして、パピプペとかわけわからん唄の弥次喜多・笑)

銭が無くて腹も空いているニセ弥次喜多こと金さんと鼠小僧。
すると旅の一座が通りかかる。
二人は座長(美ち奴さん)に頼みこんで、一座に同行させてもらう。
(子役の悦ちゃん、こまっしゃくれてるけど演技が堂に入ってて凄い。調べると主演映画が何本もあるしっ!)
芝居で下っ端や下手くそがやるといえば馬の脚。
ということで二人は馬の脚。
しかし、目明しら役人を見つけて変な動きをしてしくじってします。
座長に二日目から客足がパタッと止んだが、自分達の責任ぢゃぁ・・・・とおそるおそる聞くが、
違うという。
お蔦(近松里子さん)によると、村雨藤五郎(河部五郎さん)というヤツがお雪さんを気に入ってモーションをかけたけどすげなくされて嫌がらせらしい。

新しい金儲けの方法として三郎(悦ちゃん)に客引きさせて呼び込みって・・・・・あの馬の脚&ハリボテでかいww(そりゃ怒るよ!)

お蔦とお雪の姿が見えない。
座長の心配を察した金さん&次郎吉は二人の救出作戦に(村雨藤五郎んとこ)。
ほんとこの映画っていちいちおかしいというか楽しいなぁ~
鼠小僧はまんまの姿だけど、金さんっっ!!
天狗の格好をして大立ち回り♪

名もつげずに二人を助けたけど、なんだ金さんも、次郎吉もお互いに救出のことは話さずに単独行動なのか!

病をわずらっていたお蔦さんが危篤に。
そんなお蔦さん、幼い頃に父親がこさえた借金のかたに母が連れて行かれそうになった時、
お金を置いていってくれたのが鼠小僧だという。
その鼠小僧にお礼がいいたかったと。
(あ~もどかしい!目の前にいるのにっ!・涙)

金さんと次郎吉は、座長に頼まれお雪・三郎の姉弟を母親に会わせてやるべく、
お雪と三郎を連れて京都へ。
しかし、半月前に中山道の方向へ行ってしまったらしく会えなかった。
(杉さん、この場面で歌ってますが、この映画とは関係ないけど座長役の美ち奴さんと「細君三日天下」というヒット曲があるんですね♪→つべ

金さんと次郎吉は互いの素性に気づかないまま、別れることに(お雪と三郎は次郎吉が引き続き)
半年後に日本橋で会う約束をする。
(あれ?ひょっとして金さん気づいてる?)
二人がニセ名前で呼び合うと、そばに本物の弥次喜多が(笑)

金さんは京都所司代のおじの元に行くと、父親の河内守が危篤だという。
早駕籠で江戸に立ち返る金さん。

え、父は亡くなって南町奉行を金さんがやることになったのか!
(千恵蔵御大より2歳年下なのに、御大の嫁父の役やら、ここではじぃの役の志村さん。
しかも、志村さんまだ当時30代で肌艶は違うとはいえ、「梓右近」の柳生むねりんの時と風貌があまり変化がないのが驚き。千恵蔵御大は恰幅良くなる東映時代より前なので、スリムでめっさ男前・笑)

次郎吉は表の顔の一般の商人に戻って、お雪と三郎の面倒を見ているようだけど、
あれ?素性はバレてないのかな?まだ喜多さんって言われてるし。
子分の千太に、妙な奴等がうろついている、3月15日だが日本橋に行くのはやめた方が・・・と言われるも、
男の約束だからと出かける。

目明しらがやはり次郎吉=鼠小僧であるとつきとめ、捕方が。
金さんの命令で動く( ̄□ ̄;)!
次郎吉は捕えられてお白州へ。
(ねぇ、顔見てるのに気付かないの?)
盗みの罪状を読み上げて、爪印を次郎吉に押させようとしたところ、
目明しの伝七がその後の残虐な(殺し)事件の方のがまだだという。
金さんがそれではそちらから・・・・と、伝七を捕える。
伝七の家の地下室を捜査して証拠抑えたという(次郎吉が金さんにその旨教えたようですね)。
次郎吉はその功績により罪を減じて江戸所払いということに。

江戸を出た次郎吉。
すると向こうに金さんとお雪と三郎が!
(金さん、お奉行なのにいいのか!?・笑)
お雪・三郎の母を探しにまた弥次喜多として旅に出たのでした。
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こちらも「鴛鴦歌合戦」同様、楽しい時代劇でした^^
千恵蔵御大と杉狂児さんの軽妙洒脱な演技も素晴らしいし、
合間合間に歌手の皆さんの唄も入っているのですが、
ストーリーを壊すことなく、物語の中にユーモアもあって入り込んでいるのが良いです。
本物の弥次喜多の唄と小芝居の場面は笑いっぱなしでした。

笑いもありつつ、しっかり人情話も織り込まれ、
お蔦さんの遺言場面にはうるうるしますし、
ラストの金さんの次郎吉への温情判決にはにんまり。
大団円へとつながる物語の流れは、最後まで飽きさせませんでした。

主役だけでなく、歌い手の皆さんの演技や脇の皆さんや、子役ちゃんに至るまで芸達者。
問答無用の楽しさと共に、確かな演技で魅了してくれます。
なかなか素敵な時代劇でした^^

それにしても、毎度ながら戦前の千恵蔵御大はめっちゃ男前!





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テーマ:時代劇映画
ジャンル:映画
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