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 映画「冷飯とおさんとちゃん」(1965年・東映)@その1<冷飯>
2011年11月05日 (土) | 編集 |
(あらすじ)※東映chより

山本周五郎原作の短編3作を中村錦之助主演で映画化したオムニバス。
小禄旗本ゆえに見初めた娘に思いを遂げられない若侍が、趣味の古書収集から幸運に恵まれ続けるという第1話「冷飯」
。一度は妻のもとを逃げ出した大工が、結局女房恋しさに戻って見ると・・・という第2話「おさん」。
第3話の「ちゃん」は、職人気質の貧しい火鉢造りが、周囲の人間に励まされながら仕事に精を出す話。
江戸時代を舞台に、人々の暖かく美しい心の触れ合いを描く。

(キャスト)※冷飯

中村錦之助 (柴山大四郎)
木暮実千代 (椙女)
原田甲子郎 (柴山又左衛門)
岡田千代 (志乃)
中村錦司 (柴山粂之助)
小沢昭一 (中村又三郎)
花澤徳衛 (中井岡三郎)
入江若葉 (深見ぬい)
唐沢民賢 (深見新蔵)
山乃美七子 (下女)
千秋実     (中川八郎兵衛)
不二和子 (梶)
河原崎長一郎 (平松吉之助)
浜村純     (屑屋)
藤原釜足 (古道具屋の親父)
東龍子     (河重の女将)
宮園純子 (河重の女中)
前川良三 (中川家の家士)
源八郎     (中川家の使者)
五十嵐義弘 (若殿)
矢奈木邦二郎 (家老)
------------------------------------------------------
(感想等)
錦之助さんの、オムニバス時代劇です。
すっごくこれ見たかったので、東映chで放送されて嬉しかったです^^
山本周五郎原作ものは好物の熊猫屋です。
今回は「冷飯」を鑑賞。

そういえば山本周五郎の「ひやめし物語」原作もんとしては以前1980年国広富之さん主演の
単発時代劇「折鶴」で体験しておりました→過去記事

それは置いておきまして、雰囲気が何だか東映時代劇っぽくないですよね。
あら私、松竹映画とかでも見てるのかしら?と感じるくらいです。
なんともゆったりとした間がとても心地好い作品です。
ゲストも外部からご出演が多いので、いつもの東映の雰囲気から幾分代わっているように思います。

原作自体がも~ほのぼの可愛い内容の作品で、幸せ~♪な気分になるのですが、
この錦之助さんの「冷飯」ってば雰囲気がとっても良いので、
余計にほっこりします(´▽`*)はう~♪

役者から、画面の雰囲気から、BGMまでピタッとはまってます。
この映画の既婚女性は皆さんきっちりお歯黒でいらっさいますね。

東宝から東映にご出張が何名かおられますが、
(映画本編のキャスト表では「赤字」が「冷飯」出演者ですね)
この作品では脇役の古道具屋さんに藤原釜足さんが東宝からご出張のようです。
え!?藤原さんの冒頭とか出演時間僅かでしょ!?と思ったのですが、
そういう細部までこだわってる作品なのだなぁと感じました。

柴山家にやってきた、大四郎と同じ立場の「冷飯食い」のおじ様。
立身出世を諦めきって、趣味の世界に生きるのを聞いて、己の立場に暗澹たる気持ちになる大四郎。
嫁をもらうこともできず、立身出世を望むこともかなわず、一家をかまえることもできない。
まだまだ先が長い大四郎・・・道ですれ違った娘に一目惚れした彼なら、その気持ちは無理からぬことです。
更に、兄3人にも女性に惚れられ記念として祝ってもらっちゃったら複雑だよね^^;
その複雑な心情を、錦之助さんが目の表情や仕草で見事に表現しています。

料亭の「川甚」にうさ晴らしもかねて初めてのプチ豪遊の場面。
初めての料亭であることも臆することなく、女中さんに色々聞く大四郎に、
反対側の茶室で人間に惚れた、中川八郎兵衛。
千秋実さんがこれまたいいお味を出してまして、
大四郎という人間を試すのですが、豪快かつ微笑ましい場面です^^
思わず見ているこちらも共に笑いがこみ上げてきます。

それにしても、大四郎が趣味としていた古書の収集は、
それがはたから見て無駄なことに見えることでも、
どこでどうなるか分かったものではありませぬね(笑)
好きなことなら、極めるくらい好きっ!でいることも良いですよね(わはは)。
その古書収集から職を得てお城に出仕することになるわ、
「祝♪冷飯食い脱出!分家決定!」から、相思相愛だった女性をお嫁にもらえるなんて、
ほんと夢のようなおとぎ話なのですが、
それが嫌味にならないくらい幸せな気分になる物語です。

中川八郎兵衛から娘をという打診があったのにもかかわらず(いきなり5000石!!)
それよりも見染めた娘を選んだことで、大四郎にとっての幸せのすべてを手に入れたのですなぁ^^
(ぬいをあらわす紫の花と、中川の娘をあらわす菊の花が画面で表現されてますね)


その集大成が、添い遂げた女性・ぬいが日々折りあげた鶴。
(この場面もめっちゃほのぼのして可愛いすぎるっ!*^^*)
願いがかなったら千羽目を折りあげて観音様にお納めする。
その願いが・・・・(ああ~もうベタだけど可愛いから許すっ!・笑)

モダンなBGMも、音楽が東映っぽくないですよね(いい意味で)。

それにしても錦之助さんは、映画によってほんと全くキャラクターが180度変わりますよね。
この作品では、とても誠実でまっすぐ、そして純粋な24歳の男を演じきっておられます。
ちょっとほわんとした、剣術よりも本が好きそうな雰囲気もいい。
やはり天才型なんだなぁ。

お母様役の小暮実千代さん、友人の平松吉之助役の河原崎長一郎さんなど、
脇を固める面々も物語にバッチリはまってます。

何度も見たい、幸せな気分になる作品でした^^


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テーマ:時代劇映画
ジャンル:映画
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