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 映画「雪之丞変化 総集篇」(林長二郎版・1935年<昭和10年>)
2014年04月07日 (月) | 編集 |
(あらすじ)※chNECOより
林長二郎と名乗っていた頃の長谷川一夫が、歌舞伎の女形・雪之丞とその母親、やくざ者の三役を演じ分け、その人気を決定的なものにした作品。
長崎奉行たちの陰謀により両親を殺された長崎の大問屋の一人息子は、旅回りの歌舞伎一座の女形・雪之丞となり、両親の仇討の機会を狙う。

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やっとchNECOを通じてこの作品を観ることができましたよ(・▽・)
残念ながら本来は三部作であるところ現存するのはこの「総集篇」だけらしいので、
全体を観ることができないのは惜しいところではありますが、
色々と「雪之丞変化」もの(後年の長谷川一夫さんの1963年版、大川橋蔵さん版、東千代之介さん版、
美空ひばりさん版、あとはテレビのタッキー版)を観てきて、
これを観てないのは片手落ちと思っていたので嬉しかったです。
(あとは1939年の阪東好太郎さん版「雪之丞変化 闇太郎懺」を観ることができたら映画完全制覇なのだけど、
これは残ってないかなぁ・・・?
テレビは美輪明宏の連続ものを観ることができたら完遂できる?)

やはり「総集篇」だけあって、ダイジェスト感は否めないのですが、
それを補ってあまりある雰囲気の良さにはホレボレしましたわ(´▽`*)
今まで時代劇映画を観ていると、戦前と戦後では雰囲気がまるっきり違いますよね。
女性の髪形と化粧、着物の着付け方なんか特に。
それを踏まえて観るとまた面白いです。


ラスボスたる土部役の高堂国典さんは、今まで観たどの土部よりも腹に何か飼ってそうな、
かなり食えない奴に見えました(またこの土部、スキンヘッドなんですよね・笑)
一方で浪路が家出した時、
「破滅だ!あ~何もかも破滅だっ!」とブチ切れるところとか結構感情豊か(わはは)


また伏見直江さんのお初ときたら、どのお初よりもすれっからし度が高いというか、
はっきりいって言葉遣いも身のこなしも一番下品。
雪之丞との初対面場面が、雪之丞が土部に招かれた先の庭でなんですけど(お初が泥棒に入った)
このお初の存在で更に雪之丞が美しく見えるってどうよ!!(笑)。

しっかし、ダイジェスト版とはいえ林長二郎(後の長谷川一夫さん)の女っぷりたるや見事ですね。
今まで1963年版(DVDでこちらは発売してます)しか知らなかったので、
ちょっとした場面での仕草がたおやかだったり、艶っぽかったり、
丁度雪之丞適齢期な年齢で演じられただけあって、素晴らしいです。
例えば女形もそうだけど、それよりも土部のところから帰ってきて、
無念の気持ちを菊之丞(嵐徳三郎さん)にぶつけている時の後ろ姿とか、
全身で女性にしか見えないのですよ。
長谷川一夫さんの仕草って、後年の作品を観ているとちょっと私個人は甘ったるすぎに感じる時もあったのですが、
なるほどなぁ~この女っぷりは凄いわ!と感嘆です。

それにしても浪路と雪之丞の初対面場面が無い^^;

お初の性格悪度もこの映画はっきりしてるなぁ。
雪之丞監禁の一連の場面でのキ○ガイ一歩手前の言動たるや恐ろしい。
(けらけら笑ってるとこなんざもう^^;)

この版での廣海屋と長崎屋の顛末は、
例の廣海屋が雪之丞の策略とも知らず乗っかって米を抜け駆けして売って大儲けしたことで、
恨みの長崎屋が乗り込んでくるんですな。
その場面では二階から下に突き落とされて長崎屋がくそぅ今に見ておれ!状態となるのですが、
直後、廣海屋の店に火ぃつけて復讐。
最期は芝居小屋の奈落の底で、怖い顔の舞台衣装姿の雪之丞が(陥れた)松浦屋に見えた廣海屋と長崎屋が、
お前が悪いと互いに首を絞めてご臨終。


ああ・・・・このダイジェスト、浪路ないがしろにしすぎ!
ほとんど顔だしがなく(物語に絡んでいるところバッサリカットされたと思われ)
気がついたらナレーションで門倉によって瀕死だし(とほほ)。

東千代之介さん版だけ<箱から浪路の死体>な場面を観たのですが、
そうか・・・・本来これが正しいのか。
この版でその場面出てきましたよ。
でも、この版のいいところは浪路が亡くなった経緯を闇太郎から土部は聞くのですが、
こんな野郎(土部)にもまだ人間味があったのかと。
娘の最期をちゃんと聞いているんだよね。

お初は、とことん根性悪。
恋破れたりで憎さ100%、雪之丞の舞台ぶちこわし作戦
代官の濱川らに、雪之丞の正体バラしてんだよね。
でも、邪魔しようとするんだけど闇太郎に筒抜けだった(笑)
で、作戦が動いてないんでお初が「?」と芝居小屋の中を歩き回ると・・・・
濱川と横山の死体(本来は土部や廣海屋や長崎屋の他にこの二人も雪之丞の仇らしい)。
それを見てヒィ!となるお初。手にはひっこぬいた刃物。
そんなお初を取り囲む捕方(え!!最後の最後までお初って悪役なのか!!)

闇太郎の手引きによって、浪路のお弔いに土部の屋敷に向かった雪之丞。
土部に通されるも、その部屋はからくりの吊り天井で、
天井が落ちてくるぅぅぅぅう!
と思ったら、止まって土部が。
ここのやりとりと、土部の最期がちとあっけないというか、い・・・・いいんかこれ?^^;
それとも、もっとやりとりあったのかなぁ・・・・
見れば見るほどもどかしいダイジェスト版。

芝居場面は全部の版見てもこれ素晴らしい。
けど、少ないんだよね^^;ぶった切りにされてるんだろうなぁこういうところも。

全部見たかったなぁ!という思いが見るほどに強くなりましたが、
「雪之丞変化」の初代映画だけあって、素晴らしかったですよ!
「雪之丞変化」を観るならばこれは見ておくべきかな。
闇太郎も林長二郎さんが演じてますが、キリリとした男前でしたよ^^

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テーマ:時代劇映画
ジャンル:映画

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