書籍「みをつくし料理帖 残月」髙田郁・箸
2013年06月24日 (月) | 編集 |

みをつくし料理帖 残月 (ハルキ文庫 た 19-10)


先日、久しぶりに大きな書店に足を運んだら「みをつくし料理帖」シリーズの最新刊がいつの間にっ!!
6月15日に既に出ていたらしい・・・・
怒涛の前巻と前々巻からのその後がめっちゃ気になっていたので速攻購入。
シリーズ第8作です。
(密林では今現在文庫で1位のようですの。脱線ですが今、ベストセラーランキングで小野不由美の「十二国記」シリーズの新刊が出ていることを知りました。
昔リアルタイムで文庫出ると読んでたなぁ。当時ラノベ枠で出てたけど[今は新潮の一般枠]、そうとは思えない世界観の大きさだったし。下敷きが古代中国風の世界構築っぽかったんで、中国古典小説とか好きだった私にはスルッと読めた。
でも、長いこと放置されて未完でさ・・・・うっ。もうどんな話か半分忘れ気味なんで、完結したら読む。
FSSといい、昔読んで未完のものが今更復活って、どうしろと言うんぢゃ!(笑))


もう未完で散らかすタイプの作家は追うのは疲れるからイヤだ^^;
その点、みをつくし料理帖シリーズはちゃんと出るから安心して読めますですよ。
しかし、前の「夏天の虹」で一つの大きな山場が来たので、今回はどうなるやらと。
(澪の未来としてはまだ全然進んでいないけど、小松原様や又次の件といい、とっても大きい分岐点だった)
澪自身は変わってはいないのだけど、
また今回も周囲で出会いと別れが交錯する展開でしたね。
(半ば一気に解決したものあり、わけあって離れて行く人あり・・・・)
何よりご寮さんにはほんと・・・・幸せになって欲しい(涙)。
澪は変わらないと↑に書きつつも、周囲が同じ場所に留まらない展開なので、
今後の澪の立ち回りがどうなるのかなぁ~と、読み終わったらまた次が気になってしまいます。

今回、物語と絡んで印象に残った料理は<面影膳>と海苔巻きかな。
ちょいと亡き人のことをひっぱり気味だと少し思ったけど、
でも、とてもとても大切な人が亡くなった時って、そう簡単に割り切れるものじゃないですよね。
ちょっとしたことで思い出しちゃったり。
いつまでもいつまでもくよくよするのは(生きている本人にとって)良くないけれど、
故人を折につけふっと思い出すことは、大切な事だとも思います。

このシリーズが好きなのは、決してハッピーばかりじゃなくてアンハッピーもとても多いのだけど、
心模様を丁寧に描いているから好きです。
食べ物がらみのエッセイとか大好きだからというて、決して食にだけ釣られてるわけではありませぬ(笑)。
それにしても、澪はそろそろ新たな進展(恋愛ではなくて人生)があってもいいんじゃないかなぁ?と、
読者心にちょっとやきもき^^


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 映画「人斬伊太郎」(1930年・マキノ御室撮影所)
2013年06月16日 (日) | 編集 |
おひさしぶりでございます。
暑い日が続きますが皆さまいかがお過ごしでしょうか?

衛星劇場で放送された「人斬伊太郎」を見ましたよ。
無声映画です。

(あらすじ)※衛星劇場より

名草の伊太郎は上州人。『人斬り』と異名をとるほどの悪人である。
赤城山麓の大間々で一人の武士を切り捨てた伊太郎は、その息子一太郎に敵として狙われる。
伊太郎は、一時その身を弥太五郎源七の家へあずけたのだが・・・。
「所謂悪人、とされているものの中にも、往々にして、善人以上の善人がいる」と述べるのは、原作者長谷川伸であるが、残念ながら喪失・逸失・滅失により現在残されている僅かなフィルムから、伊太郎という人物を理解するのは甚だ困難であると言えよう―。
とは言え、阪妻とよく似た主演の谷崎十郎の繰り広げる凄絶な乱闘場面が残っている貴重な作品。

(キャスト)
谷崎十郎 大林梅子 阪東三右衛門 松浦築枝 東條猛 マキノ潔 金子新

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(感想等)
まず、谷崎十郎さんてどなた?と判らなかったのでそこから^^;
ほほーアメリカ生まれの帰国子女(6歳の時に日本へ)ですか。
戦前のスターさんなのね。
へ?蜷川実花が曾孫?マジか・・・・

1925年に役者をはじめ、1933年に引退しているので、後半の活動期の作品なのね。

中身がかなーり散逸している作品なので、
見ても経過が分からない作品なのですが、
(11分しかない・・・・)
ちと色々あって侍を斬ってしまった伊太郎(谷崎さん)。
それで恨みをかって追われているようにも見えます。
(衛星劇場のあらすじにもあるけど、ほんと阪妻さんみたいに目に力がある役者さんだなぁ)


吉弥という女が男と心中しようとしていた時に、
伊太郎が女をくどくて・・・・どういうシチュエーション?(わからないのがツライ・・・)
結局吉弥はそのまま心中してしまうのですが・・・・

酌婦の秋は伊太郎に惚れているのかしら。
彼女のいる所と、伊太郎のところに捕方が。
捕方は伊太郎のことを彼女から聞きだそうとしたのか分からないけれども、
彼女を捕まえようと厳しく追いたてます。

が!、秋も手に持った三味線をぶんっ!と振ったりしながら逃げます。
(何故か短筒がっ!!なぜww秋姐さんかっけー!)
伊太郎が捕方や侍に追われたのは、やはり序盤の侍を斬ってしまった件のようです。
捕方が伊太郎に投げつけてる白煙が上がってるのは乾いた砂かなんかかしら?

捕らわれそうになり、秋は伊太郎に短筒を投げ渡します。
刀を持って応戦しつつも満身創痍の伊太郎。
しかし、短筒を持って周囲を威嚇します。
道をあけろという伊太郎に、役人たちはお秋を人質に。

秋は言います。自分はどうなってもいいから、早く逃げて。
ただお秋と言う女が命をかけて惚れぬいたということを・・・と、
伊太郎を救いたいその心だけで彼女は身を呈したのです。

直後秋は斬られてしまいます。
それを見て憤怒の伊太郎。
ひとしきり刀を振り回し、お秋にかけより詫びます。
惚れなおしたとも・・・・
その言葉をきいて嬉しく思った秋ですが、絶命。


何の罪もない秋を何故斬った!と怒りの伊太郎。
そして、役人どもの手にかかるのを是(ぜ)とせず、
惚れた女と手をつないで逝くことを伊太郎は選びました。
最期まで威勢の良い啖呵を切って対峙した伊太郎。
役人も、悪いやつだがこのまま逝かせてやろうということに。
そして、自ら命を絶ち、秋を抱きしめ果てた伊太郎でした。

話の筋は分かりにくいというか、経過がさっぱりわからん!なのですが、
伊太郎の立ち回りはなかなか見ごたえあります。
綺麗な立ち回りではなく、切羽詰まってなりふり構わず刀振り回し、
相手を威嚇したりなんで格好良いというわけではないのですが、
ひきつけられますよ。

残っていた最後の数分が一番の見どころかなぁ。
戦前スターさんの目力は(目張りもガッツリですがw)それはそれは素晴らしい。
谷崎さんの目も、ギンっ!とにらみのきいた漢な目でございました。
伊太郎は悪いヤツという設定のようですが、
谷崎さんから出る雰囲気は、ワルなんだけど、一種偽悪的にも見える伊太郎でした。
そんな自らワル街道で見せつけなくても良いのに・・・本当はそこまで悪いヤツではないのでしょ?と見える男でした。
それゆえに最期が哀しくも見えたのは思いこみすぎかしら?^^;


テーマ:時代劇映画
ジャンル:映画