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 映画「白扇みだれ黒髪」(1956年・東映)
2014年06月22日 (日) | 編集 |
(あらすじ)※東映chより
御家人・田宮伊右衛門は妻・以和の妹・以志と密通を繰り返している。
伊右衛門と以志の密会を知った歌舞伎作家の鶴屋南北は二人に興味を惹かれる。
以志に恋慕する安川大次郎は伊右衛門の存在を知り激怒、決斗を申し込むが、護持院ヶ原で伊右衛門の刃に倒れる。
地獄の底まで一緒にと決意する二人は数日後、隅田川で心中し、以和は狂乱し、凄惨な形相になって川に身を投げた。
そして南北は「東海道四谷怪談」を書き上げる。
原作は邦枝完二の新聞連載小説。

(感想等)
東映chで録画しておいたのを今頃鑑賞^^;
監督の河野寿一氏は映画は大友さんの「快傑黒頭巾」東千代之介さん版「雪之丞変化」「紅だすき喧嘩状」
錦之助さんの「風雲児 織田信長」や「独眼竜政宗」
橋蔵さんの「花吹雪鉄火纏」「花の折鶴笠」などの東映作品を数多く監督され、
熊猫屋も好きな作品が多い監督さんです。
(一つだけ、熊猫屋私的現段階で東映時代劇ワーストの「怪談番町皿屋敷」もあるけどな(笑)。
あれは色々ありそうだから監督のせいとも思えないのだけど^^;)

テレビ時代劇も人気作ありまくりで「新撰組血風録(栗塚さん版)」「用心棒シリーズ」「燃えよ剣(栗塚さん版)」「達磨大助事件帳」「暴れん坊将軍(第1シリーズ)」「運命峠」などなどなど・・・・
時代劇好きなら「ぐはっ!これは見てる!!」というのが必ずありそう。
そんな河野監督作品です。

本作に鶴屋南北の役で出演の坂東蓑助さんは、時系列的に何代目かな?と調べたら六代目の坂東蓑助で、
後の八代目坂東三津五郎(現・十代目三津五郎の祖父)のようです。

「東海道四谷怪談」を鶴屋南北が書くまで的なお話。

劇中に出てくる、ああいう化け者侍(千代之介さん演じる田宮伊右衛門のこと)を書いてもらいてぇなと言ってる役者は三代目・尾上菊五郎(小柴幹治さん)。
実際に三代目菊五郎は1825年に「東海道四谷怪談」の初演で演じており、当たり役だったそうで。
三代目菊五郎といえば、一旦人気絶頂時に引退した後の晩年に大川橋蔵の名で舞台に立ってますが、
私が好きな橋蔵さんは二代目でして、この三代目菊五郎が初代の大川橋蔵でもあります。

それにしても千代之介さん、こういうカゲのある悪役が似合いますなぁ。
宅悦(東野英治郎さん)が(辻斬りは誰かしらないけど)「外道」っていったまんまの伊右衛門で、
顔の表情を変えないまま、きんちゃっきりのちんば徳(原健策さん)がスッた財布を脅して奪い、
財布の持ち主に俺は旗本だと暗にふっかけて金子(しかも大金)をせしめ、
これまた無表情で辻斬りして財布を奪って、亡骸を川に蹴り落とす。
御禁制の品を沢山扱っている堺屋を脅し、観音像を50両で引きとれという。
これを外道と言わずしてなんとしよう。

伊右衛門は妻の以和(長谷川裕見子さん)の妹で奥女中をしている以志(田代百合子さん)のことが好きで、
彼女が屋敷で肩身が広くなるように、先の辻斬りや堺屋の件でせしめた金子で芝居の席を用立ててやるのですな。
それで以志は宿下がり等も比較的自由の身となり、
安川大次郎(伊藤久哉さん)との縁談も断り、
実は相愛(!!)の伊右衛門と逢引を・・・・。

ちんば徳らの謀で、いつまでも返事をもらえないことに業を煮やした安川と対面させられた以志は
伊右衛門との関係を指摘されて逃げ、
南北の保護されます。
そこで以志が挿していた簪が元で、元は清廉潔白な人物だった伊右衛門の人格が落ちていったいきさつを
宅悦を通じて知る南北。
そして、以志の口からも伊右衛門との事も知り・・・・

南北「つまり、ある一人の化け物侍がいたんだ。
ところが、そいつをとことん突き詰めてみるとな、汚い灰汁の中にぽっかりと咲いた綺麗な蓮の花があったんだ。」


↑蓮の花が純愛を意味するにしても、あそこまでやっちゃっていいのかしら?^^;

南北の屋敷の2階に潜む伊右衛門と以志。
ふとしたことで南北の姪の艶吉(吉井待子さん)の許婚の父が千草屋で、その人こそ伊右衛門が辻斬りした人物と伊右衛門は知る(恩を仇で返してるようなもんですのぅ)。

以和が南北の屋敷に来た。
ちんば徳からあらぬことを耳に入れられた以和だけど、
南北に迷惑をかけた詫びをいい、以和を連れ帰ることに(ちともめたけど)
そこへちんば徳を通じて伊右衛門に書状が。
それは安川からの決闘状だった。

自分の身に何かあった場合の以和と以志を南北に託して去る伊右衛門。
以和の留守中に宅悦が血相を抱えてやってきて、
安川と伊右衛門の決闘を知る以志。
以志は伊右衛門の元へと駆けだした。

以志が見守る中、形勢不利かと思われた伊右衛門がぎりぎりのところで安川を斬った。

南北邸。
以和と南北が対面して話している。
安川の亡きがらは身内が引きとったようだが、その時に既に伊右衛門と以志の姿はなかったという。
まだ二人のことを知らぬ以和。苦渋の表情の南北。

追われる伊右衛門と以志が夜に南北に別れの挨拶にきた。
心ばかりと白い扇子に蓮の花を描いて渡す南北。
そして、宅悦から二人の仲のことを聞いてもなお信じることができぬ以和。
心は千路に乱れる。
乱れるまま、南北に問う以和。
南北はそんなことはあろうはずはないと言うが、その目は泳いでいた。
倒れる以和。

そして・・・・二人の心中の遺体があがり、
南北が確認する中、ふらふらの以和が近づき・・・川に落ちた。
引き上げられるも、以和も息を引きとった。

「これだ・・・・・・・・・これだ!!」と叫び家路に急ぐ南北。
(ある種作家故の業か^^;)
かくして鶴屋南北作による芝居「東海道四谷怪談」が文政八年にかけられたのだった。

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いくら伊右衛門が以和と夫婦になる前から知らず相愛だったとして、
結構伊右衛門より以志が怖いなぁと思った熊猫屋です。
伊右衛門の脱線ぶり(好きな女の為に人殺しや金子脅しとりなど)も狂ってますが、
そんな伊右衛門の狂いっぷりをうすうす知りつつも私のためにと想ってそーな以志がねぇ・・・
しかも既に姉の夫なのに。
(以和が身の置き所がないくらいメンタルめちゃくちゃになる事案で酷い)。

南北センセーは一部の天才作家にありそな内に秘めたエキセントリックさが出ていてよかったわー(笑)。
一見人格者っぽく見せて、後半になるにつれてちょっとずつその面が顔を覗かせていて。

綺麗な蓮の花は結局は伊右衛門でも以志でもなかったのだな。
東千代之介さん出演作品の中でも割と上位の出来でないかと思う本作。
脇では東野さんや原さんあたりが一見雑魚っぽくも要所で出没してぼそりと発言、
そして物語が方向転換していく様が地味ながらもいい。
主役は伊右衛門なのだろうけれども、ほぼ同格で南北センセーも。
この二人を軸に、あまりにも幸薄い以和の悲劇が一番悲しい物語でありました。
(四谷怪談ができるきっかけの事件に南北がからむような話なので、別に以和が四谷怪談の岩のようにはならないので、
怪談ではございません)。
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テーマ:時代劇映画
ジャンル:映画
 映画「弓張月 第二篇 運命の白縫姫」(1965年・東映)
2013年01月13日 (日) | 編集 |
(あらすじ)※東映chより

滝沢馬琴の長編名作を映画化。平安朝末期の騒乱の中、一度弓を取れば鬼人の冴えを見せ、
“海内無双”と呼ばれた風雲児・鎮西八郎為朝の一大青春絵巻の第ニ篇。
幸い白縫姫は、琉球の浜辺に流れつき忠臣に救われる。
元の寧王女の姿に帰った姫は、懐かしい両親とも再会するが、危機はまだ過ぎ去ってはいなかった。
王女を亡きものにしようとする魔の手が次々と襲いかかる。
そこに王女を救うべくあらわれたのは、離れ離れになっていた為朝だった。

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(感想等)

初回を観た時、なんかもっさりしているのでこのまま見続けようか迷ったんですけど^^;
乗りかかった船なので、サクッと観てしまおうと今回の第二篇。
なので、サラッと感想もいきたいなと。

前回、矇雲の妖術でもって船の上で大ピンチ!姫も入水して自分もこれまでと自害しようと?した為朝ですが


・・・・・・天からの早まるなの神の声で思いとどまり&助かったらしい(爆)

・・・で、流れ着いた先は「琉球」ということで、
今回は琉球篇だ~♪

序盤で琉球で現れた謎の老人はスッと消えるし、
やはし伝奇ものらしくファンタジーだわぁ。

嵐を納めるために入水した白縫姫も島の別な場所に流れ着いて、
忠臣の毛国鼎(原健策さん)に助けられ←原さん・・・・ヒゲがっww
国は以前より納まっていることをうけて母の元へ。
元々の寧王女として復活!!
(父親の尚寧王役が三島雅夫さんなんだけど、とぼけた雰囲気が笑える)

でも、毛国鼎が原さんなんで・・・・もしや?と思ったけど、
失礼した本当に忠臣でした(スマン!)
王女が世継ぎとなることに反対しているのは、利勇(永田靖さん)ら奸臣一派。
後で(もう一人の妃に)王子が産まれたらどうすんねん!と
反対するけれど、血統を重んじる毛国鼎の強い意見で、
寧王女が世継ぎに決定。


そういうお家事情のゴタゴタの中でも、王女は為朝が忘れられず・・・・

為朝は、島の中を歩いていると利勇らに囲まれた。
盗賊と疑われたんだけど(琉球なのに「神妙に縛につけ!」とか言われる←この台詞で「鬼平」のテーマ曲が頭に流れる熊猫屋・笑)
利勇にスカウトされる為朝(ちょ!王女の敵ですぜ!!)

毛国鼎は、天災が続くなかで民が大変な中身をつつしむべきと、
ちょい贅沢気味の王を諌めるが、
側ベッタリの第二夫人がまたよからぬことを・・・・
占い師を呼んで、天災を鎮めるには辰の年のオナゴの生き血を捧げるべき!と・・・・まぁ^^;

で、おふれを出すんだけど、そんな女性はなかなか出てこない。
こともあろうに利勇は、王女様も辰の年・・・・と( ̄□ ̄;)!!!オイ!!
王妃は怒りますが(当然だ)
上に立つものが示さねばと、寧王女は自ら生贄を申し出るのです(ああ~奴等の罠に~~!!!)


王は反対しますが、利勇と第二夫人が
「王女が生贄になるといえば、きっと今まで隠れていた女も出てくれる。
そうしたら王女は生贄にならずに済むし、王も名君と称えられると」焚きつけ
(王様はちょいボンクラなようだわ^^;)


えー!民のおなごから大勢自分が生贄にっ!!と自ら申し出ているのに利勇追い返すとは!!
最初っから王女抹殺計画(・・・・)


で、生贄になる者がいない、このまま王女が生贄にならなかったら人民の信頼を失うと大ウソぶっこいて、
王女を亡きものにしようとするんだな(腹黒すぎ)

で、生贄として斬られそうになった寸前!!
為朝の弓が救った!!!
ここツッコミどこなんだけどさ、琉球についてから白縫姫のことひとっことも為朝言ってないし、
利勇にスカウトされたのに、何故奸臣だとすぐわかった???

毛国鼎も間に合い、占い女を締めあげて白状させる
(原さん、今回はまことにカッコイイ役周り♪)


インチキ占い師のことはまだ全面否定してないんだな=王
蛟(みずち)塚を毛国鼎が止めるのにあばこうとする王。
浅はかな王が箱を開けさせると・・・・アレ!?矇雲が(笑)
しかも、自らを蛟の悪霊を鎮めていた仙人なるぞと←妖怪のくせに

毛国鼎ただ一人が疑う中、王は自らの宮廷に招き入れる
その様子を見ていた為朝、もちろんヤツに気付いたぞ

まだ天地の災いを鎮めるには~と、ボンクラ王がこともあろうに矇雲を召喚。
矇雲は王女と王妃と毛国鼎が王の目を盗んでよからぬことを考えていると
(早速か!!!)
しかも、王妃と毛国鼎が昔から通じていて、その子が王女だと吹聴する
そして壁に王妃と毛国鼎がイチャついている映像をうつし(もちろん嘘)
王をそそのかす。

心ある忠臣が妖術を遣いて王を惑わすか!!と声を上げるも、胸を術でつかれて倒れる。

妖怪・矇雲の言葉に見事にはまる王(アホだ・・・・)

利勇は、王妃と王女の首をとってまいれと、
ブレーンにした為朝に命じる。
利勇についてた男は、元々は毛国鼎が探りに入れさせた男だったんか。
為朝はもちろん王女救出を願っているので、
ここで利害一致。
知らぬは利勇ばかりなり。



これも殺されそうになった毛国鼎の立ち回りがあるのですが、
原健策さん、かっちょ良すぎ!!!今回一番の男前に見えるわ、立回りも素敵だわ、
東映時代劇だとどっちかというと悪役が多い方なので、こういうひたすらヒーローな忠臣役は珍しいので必見



が、そのかっちょいい原さんな毛国鼎、矇雲のやろーの槍に倒れる(号泣)


そんな悲劇の中、為朝と王女やっと再会(・▽・)ばんにゃ~い!
・・・・と言っている場合ではない。
危機はまだ続行中。

為朝は矇雲、陶松寿は留まって利勇の軍勢を相手にすることにして二手に分かれる。

合戦シーン。
為朝はひたすら馬で矇雲を追い、矇雲も馬で走る!
すると、矇雲が突然消えたと思って馬を下りると、
「為朝、ここに死す」と木に字が(明らかにペンキっwww)
すると足元から火が!!!
王女らも危機が!!
続きは完結篇へ

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「琉球騒乱篇」というか、
矇雲ここでも暗躍中でございます。
毛国鼎@原健策さんが、思いがけずかっこえぇよーと萌えましたが、
今回の私的見どころ(笑)

三島さんのボンクラ王っぷりもほにゃららしていて演技としては面白い。

所々、結構琉球なのに和風味な台詞回しとかツッコミどこも満載ですが、
この頃の時代劇の異国描写は他の映画でもアレですから(笑)

第1部よりはもっさり風味がちょいと薄れましたが、
やはり入れ込むほどに面白いっ!ってわけでもないなぁ。

テーマ:時代劇映画
ジャンル:映画
 映画「弓張月 第一篇 筑紫の若武者」(1955年・東映)
2013年01月07日 (月) | 編集 |
そろそろ、東千代之介さんカテゴリーを作らないといかん気がしてきた^^;

(あらすじ)※東映chより

滝沢馬琴の長編名作を映画化。平安朝末期、一度弓を取れば鬼人の冴えを見せ、“海内無双”と呼ばれた風雲児・鎮西八郎為朝の希望と情熱に溢れる一大青春絵巻。
保元の乱に破れた源家の御曹司・為朝は、比良の平忠国を頼って都落ちしたが、途中、敵兵に囲まれた忠国の養女白縫姫を助けた。実は姫は、内乱を逃れて日本に隠れ住む琉球の王女であった。
二人はしだいに心を通わせるようになるが、琉球の妖怪・矇雲の毒気を受けた為朝は平家の軍に捕らわれ…。


(キャスト)
東千代之介/長谷川裕見子/薄田研二/三条雅也/佐々木孝丸/吉田義夫/沢田清 他

監督は丸根賛太郎さんです。
超名作の阪妻さんの「狐の呉れた赤ん坊」とか、アラカンさんの右門のシリーズ何本かとか監督された方。
かなうならば、千恵蔵御大主演の「春秋一刀流」(1939年・日活)「うぐいす侍」(1939年・同)「土俵祭」(1944年・大映)・・・・見たいですっ(あと阪妻さんの「博多どんたく」とか)。


(感想等)

この映画は三部作でし。
1本1時間弱なので子供向け?かと思ったら違いました(スマンスマン!!)
長いから三部作にしたのか。
しかし、全部足しても3時間にはならないようで。

保元の乱から物語は始まるようです。
朦雲(もううん)法師(佐々木孝丸さん)の言葉巧みなる策略により、東千代之介さん演じる為朝の意見は取り入れられず、戦に敗れる。

高笑いする朦雲法師(何者!?)


都落ちの為朝が、道中助けた美しい女性が、
為朝が頼って行こうとした平忠国(薄田研二さん)の娘・白縫姫(長谷川裕見子さん)でござる。
(裕見子さん、めっちゃ綺麗だわぁ)
忠国の屋敷にて白縫姫が琉球の音色の合わせて舞う。
彼女は、忠国の娘ではなく琉球の寧王女であった。
命の危険があり、忠国の元にいるようだ。

姫が一人たたずんでいたところを為朝が話しかけた時に、
姫が言っていた<祈願>って・・・・・もしや(≧▽≦)きゃ♪

そんな中、崇徳院が島流しにあい、父や兄弟が討たれたと使者から連絡があり、憤怒の為朝。
忠国は、為朝を慮って協力を願い出るが、
また一方で白縫姫をご内室にして下さいと言う。
その真意は、この先何があるやもわからぬゆえの父心で、姫の喜ぶ顔を見たいということと、
為朝万が一の時は、菩提を弔いますとのことだった。
(裕見子さんてば何て可憐なの!はじらい方とか、当時既に30歳なはずなのに、この可愛さといったら!)


しかし、婚礼のめでたい日に<妖怪>がっ!!( ̄□ ̄;)
(そのまま歌舞伎の「鏡獅子」でもできそーな見事な頭(カシラ)で、そのまま毛振りやっても違和感ない妖怪さん。ついでに「土蜘蛛」みたいな糸をシャー!!っと出してもくる妖怪さんでもあります・笑)

姫や侍女たちを襲いますが、そこに為朝が助けにやってきます。

で、為朝と妖怪の戦闘タイムなのだが、妖怪さんの動きや槍さばきが機敏なんですけど(笑)


妖怪は屋敷の外に逃げ、為朝が追いますが、
その間に屋敷には平家が押し寄せてきます(大ピンチっ!!)

為朝に矢を射られてもなかなかくたばらない妖怪。
ようやっと退治したかと思ったら、最後に妖怪が煙を吐いた!!!
そして現れたるは・・・・

巨大土蜘蛛!( ̄Д ̄;)あの糸は蜘蛛の糸だったんか


平忠国の軍勢は劣勢で、平家の攻勢なるやすさまじい。
為朝も、例の土蜘蛛が最後に吐いた煙が毒性だったのか?身体がふらふらになりながらも屋敷に向かう。
が、途中倒れてします。

平忠国も、もはやこれまでと白縫姫を逃がす。
途中、侍女が自ら白縫姫のダミーとなって平家の前に立ちふさがり、討たれてしまう。
(世間的にはこれで姫がいなくなったものとなる)

為朝も捕えられていた。
しかも、あの土蜘蛛の飼い主は朦雲で、ヤツがあることないこと吹き込んで為朝を罪人にしようとする。
それも「死罪」
しかし、崇徳院の御為と思って行動した為朝が、天子を裏切るはずが無いと、
減じて大島への島流しを関白は命じる。
(朦雲は平清盛と通じている風)


大島に流された為朝であったが、
島では人望篤く、島民の信頼を得ていた

・・・・が、何ですか千代之介さん、そのボーボーないでたちはっ!!!
驚( ̄□ ̄;)!!!



島民が持ってきた魚が急に宙に浮いた!!
と思ったら・・・・・魚が!!!
朦雲登場


為朝「何しに来た!」
朦雲「決まっておろうが。お前をあの世に送るためだ!」

で、本日の戦闘第二弾。

しかし、朦雲は洞窟に逃げ込むと煙と炎が立ちふさがる!!
矢を射ると煙と炎は消え、
朦雲は雲の上!!!!
そして再び矢を射ると朦雲は消えてしまった。


為朝が、朦雲や清盛のことだ、ただではすまないだろうと思っていたら、
沢山の船が侵攻してきた。
為朝は自決覚悟で立ち上がる!

そして、次々と船の帆に矢を射て倒す為朝。
村人は、島から逃げて下さいと言うが、
詔を受けてやってくる連中に後ろを向けるわけにはいかぬと為朝。
村人は、詔とは言ってもそれは清盛らの企てによるもの。
かくは一時の恥と生きて仇をと。

それでは島民に危害がと言う為朝に、村人代表の貞良が考えがあるという。


ちょっ!!!考えって・・・・・姫の侍女と同じパターンかよ!!!
貞良、燃え盛る館の中で切腹して身代わり自害。・゚・(つД`)・゚・。


村人の計らいで伊豆に上陸した為朝は、京に向かう。
が、そこに猪が襲いかかってきて、為朝は素手で倒す^^;
そこで出会った男が、猪のお礼にと自分の家へと勧めるが、
道中急ぐ為朝は丁重に断る。
ではせめて盃でもと自ら毒見をしたうえで酒をすすめ、
為朝は飲むが・・・・

(何か嫌な予感)


やっぱりフラフラに~~~~!!!。・゚・(ノ∀`)・゚・。アチャー


倒れた為朝を、男とその女房とおぼしき女としめしあわせて自宅へと運ぶ。

我らの主君が来るから、質問に答えよ。
ことによっては悪くは扱わんとな(・ω・)??

そこに現れたのは・・・・
その人物を見て( ゚∀゚)アハハ八八ノヽノヽノヽノ \ / \と高笑いする為朝。

彼らの主君とは白縫姫であった(やっほー再会♪)


伊豆に潜んで姫は為朝救出の策を練っていたのだ。
一度に二十人の味方を得た為朝。
目標は清盛と、彼をそそのかしてる朦雲だ!出陣ぢゃ!!


一方朦雲は、天子の威光が大きいので今はまだ動けぬが、
やがて清盛が天子を悩ます時が来る。
その時がおもしろいと、時が来るのを待っているようだ。
そして、雲に乗って琉球へと帰っていくようだ
(琉球の妖怪なの?朦雲は)

その途中、船に乗る為朝たちを見つけた朦雲。
術を用いて嵐をおこした!!!



帆が落ち、味方が次々と海に落ちる。
白縫姫は、自分が生贄となって海を鎮めるから、
大望を果たして下さいと為朝に言い、
自ら飛びこむ!!( ̄□ ̄;)!!今回だけで自己犠牲3人目



なのに一向に嵐がやまない。
為朝はもはや命運これまでと、小刀を手に・・・・・自害するか????

(第二部へ続く)

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原作は馬琴の「椿説弓張月」だそうでございます。
あ~ということは伝奇ものなのね。

もっとワクワクするかと思ったんだけど、
どうにももっさりしていて、続き見ようか迷ってるんですが^^;

こういう役・・・・・ひょっとしたら錦之助さんあたりが似合うか?@為朝


朦雲の佐々木孝丸さんがかなりのインパクトなのですが、
このひっかきまわしの悪役が今のところ朦雲ONLYで、
平清盛はまだそこまで出張ってないので、
スケール感もちと乏しい。
なんとなく、
「あ~~~あまり予算使ってないんだろうなぁ~」な作りでござりまする。


子供が見て楽しめるような娯楽と逆に考えてもいま一歩で、
「新諸国物語」みたいなワクテカな気分も味わえず、
やっぱりアレだ・・・・

もっと東映スター(特に男)注入しないと(笑)←そこか!?(´▽`;)

丸根賛太郎監督だから、もちっといけるかなと期待したのですが、
二部見ても同じ感想になるかなぁ?どうだろ。
さらっとだけでも見ておくか??
テーマ:時代劇映画
ジャンル:映画
 映画「あばれ駕篭」(1960年・東映)
2013年01月06日 (日) | 編集 |
(あらすじ)※東映chより

東千代之助がひとり二役を演じる痛快時代劇。
町方の追跡から逃れようと義賊・稲葉小僧新助は紀州江戸屋敷に逃げ込むが、邸内巡視の藩士たちの厳しい詮議で観念しかけたその時、中臈・梶尾の機転で救われる。
新助を匿った事が判ると梶尾はその責任を問われ、お梶と名前を変えて、侍女お八重の実家である蝋燭店に身をおく。そこで、お梶は江戸一番の人気役者中村仲蔵と顔を合わせ、新助と瓜二つであることに驚く。稲葉小僧と中村仲蔵は実の兄弟であった。

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(感想等)

東千代之介さん主演の映画です。
お初お目見え(・▽・)
東映chで鑑賞しました。

千代之介さんは、義賊の稲葉小僧新助と役者の中村仲蔵の二役です。

中村仲蔵といえば、橋蔵さんが「朱鞘罷り通る」(1956年・東映)でも演じていた実在の役者さんで、
不遇だったのが、定九郎を工夫して演じて大当たりを出したという人ですね^^

浪人の此村大吉役で若山富三郎さんもご出演。

本作で市川團十郎を演じているのが坂東蓑助さんとなってますが、
これは・・・・後の八世坂東三津五郎丈かしら?(当代三津五郎丈の祖父)。
この作品の2年後に三津五郎を襲名されているようです。

監督は松村昌治さん。
大友さんの「鴬城の花嫁」「快傑黒頭巾シリーズ」を三本ほどや、
近衛十四郎さんの「柳生武芸帳」シリーズのうち二本ほどなどを監督された方のようですわ。


紀州の江戸屋敷のお中臈の梶尾(福田公子さん)は、飛び込んできた稲葉小僧をかくまったことが露見し、
侍女のお弥重(円山栄子さん)の実家に<お梶>として身を置くことに
↑東映chのあらすじはお弥重字が間違ってるようで^^;

与力の生田慶五郎(本郷秀雄さん)、稲葉小僧のことをお梶から聞きだそうにも、
お梶は知らないとつっぱねる。
(生田、なんかヨコシマな気持ちもあり?( ̄ω ̄;))


芝居小屋では、中村仲蔵(千代之介さん)が楽屋で準備中だが、
売りだし中のせいか、かなり態度がデカイ^^;
そこへお弥重と共にお梶が芝居見物で楽屋までやってきたのだが、
お梶は仲蔵が稲葉小僧そっくりなことに息をのむ。
(弥重の父が仲蔵の御贔屓で、弥重とは幼馴染らしい)

お梶はその晩眠れずにいると、稲葉小僧が礼とわびに来た。
泣くお梶に稲葉小僧はわびるが、お梶はその心が嬉しいと。

そこへ、目明しらに見つかって、屋根づたいに逃げる稲葉小僧だが、
とっさにある部屋に忍び込み、そこで呑んでいた男の向かいに座って酔いつぶれたふりをする。
目明しが入ってくると、呑んでいた男はあの中村仲蔵。
仲蔵は、酔ったふりをして目明しからかくまってくれた。

仲蔵は稲葉小僧に、さっき入ってきて自分の目の前に座ったふりをもう一度見せてくれという。
仲蔵には、彼が稲葉小僧ととっくにお見通しだった。
(千代之介さんのメイクが若干違うんで、別の人に見えますね(・▽・))


劇中劇の芝居小屋シーンだぁ♪
(千代之介さん、結構映画で芝居小屋劇中劇シーンやってますよね)
劇中の舞踊は何かなぁ?と思ったら、劇中舞台の右側に「狂乱雲井袖」とありました。
実在の中村仲蔵が初演したものだそうですね。
(劇中劇ながらも、結構こういうの踏襲してるんだなぁ)

仲蔵は、芝居小屋の他の役者からやっかみを受けているよう。

一緒に来たお弥重と離れて、お梶は芝居小屋でバッタリ出くわした稲葉小僧と外で会っていた
(目明しらの目もあろうに無防備な^^;)
相思相愛フラグ??
そこで出た身の上話で、稲葉小僧には弟がいることが判明。
しかし、父が死んだ時に離れ離れになってしまったそうだ。

仲蔵は、親方の團十郎の怒りをかい、もう芝居小屋に来なくていいと言われた
(仲蔵は嫉妬と思っているようだが、團十郎の真意は違うようだ)

お梶は与力の生田の計略にひっかかり、
新助に呼ばれたと思ってきた座敷に生田がいた。
新助と通じていることをバラされたくなくば自分の言う事をきけと・・・・
隣の部屋には布団が( ̄□ ̄;)!!!!このエロおやじっ!!!


その場はお梶は何とか大丈夫だったが、
原貝重四郎(戸上城太郎さん)が芝居小屋でお梶に一目ぼれ、
生田に筆頭与力の地位をやるからとりもてときた
(エロオヤジ2号)

稲葉小僧新助が、生田の目の前に自ら現れた!!
お梶に近づくなと刀の切っ先を向けて言う。
ビクつく生田をしり目に華麗に新助は去った。

仲蔵は、松代屋清右衛門から金を工面してもらうが、
松代屋はもっと骨のある男だと思っていたが見損なった、
以後当家には出入りしないで欲しいと言い渡される。

お弥重は、仲蔵はお梶様が好きだから仲蔵さんに一度だけ会って欲しいと嘆願する
(え?芸と恋は別だが、何しろと????)
祭りの中、お弥重はお梶を連れ出して、仲蔵さんをここに連れてくるから待っててと一人お梶を残して行くが、
直後そのお梶に近付いたひょっとこ面・・・・新助だ。

お梶さーん!!!新助にふらふらそのままついていって、
仲蔵のことはー!?^^;;

新助はお梶への想いを告げつつも、江戸を離れるという。
自分と一緒になってくれないかと(・▽・)きたわぁ♪
お梶もすっかりその気に。


一方、生田は三日以内にお梶を連れてこいと原貝に・・・・

仲蔵はすっかり落ちぶれて喧嘩までしちまいますが、
そこに現れたるは浪人の此村大吉(若山さん登場っ!

大吉は、俺は芝居好きで仲蔵びいきだが、
今のお前はどうだ、性根を叩きなおしてやる!!!と、腹に一撃を食らわし、
これにこりて博打はやめろという。
そして「おめぇはいい役者だ」と言い残して去る。
(いい人ぢゃ!)


生田は目付けにクギをさされ・・・結構八方ふさがり?


仲蔵、新助のところに転がり込むは、新助の心知らずでお梶に惚れたというわ^^;
新助はお梶を知らぬふりで話を聞く。
が、芝居の話となると仲蔵はよしてくれといい、舞台に立てなくなったことを話す。
仲蔵は大阪に都落ちを考えていた。
そこで、身の上話になり・・・・・

^;・:\(*^▽^*)/:・;^・;・兄弟だと判明!!!
が、何故か新助は気づいているはずなのに、名乗りをあげない


松代屋で火事が!!!
その中、お梶が炎の中に取り残された(ピンチっ!)
煙の中、目明しどもがお梶を連れ出そうとする(まさかこいつらが付け火を!?)
が、そこへ新助が!
目明しを退けてお梶をかかえて脱出しようとする新助の耳元に、
階下から仲蔵がお梶を呼ぶ声が聞こえた。


仲蔵が酔って(またこいつは^^;)家に戻ってくると、
そこにお梶が(新助・・・・お前ってやつはよぅ。・゚・(つД`)・゚・。 )
すると、新助との待ち合わせの時刻の音が・・・

そんな時に自分の告白する仲蔵(自分のことばっかだな^^;)
芸を捨ててでも、お梶さんに側にいて欲しいと。

ま、そんな男を惚れるはずもなく、
お梶にふられ~^^;


松代屋の火つけの件がバレそうになって生田さらにピンチ!(ざまぁ)


新助は、何故か芝居小屋に突撃。
團十郎に会う。
(役者冥利につきると通す團十郎)
新助は、仲蔵を舞台に立たせてやってほしいと團十郎に願い出る。
真摯な新助の訴えに、團十郎も心の内を話す。
やはり、仲蔵を想ってのこれまでの措置だったのだ。
(素直に團十郎に謝って精進すればそれでよかったのだな・・・・ほんとバカだぜ仲蔵さんは)


原貝にお梶を連れてくると屋形船にさそって生田は・・・・
酒に毒を忍ばせて原貝殺害!!
(なんですとー!仮にも相手は旗本ですぜ!!八方ふさがりでヤケに走ったかぁ!?)

仲蔵は、役が決まったことを告げられる。
それは「忠臣蔵」五段目の<定九郎>だ。
(おおっ、ここからあの大当たりの役につながっていくんだこの作品は)
えーせっかく解いて役くれたっつーのに、
しがない役だからとつっぱねるなんて、どこまで阿呆なの?この兄さんは^^;

そんな阿呆は、親方が折れたんぢゃねぇ、
稲葉小僧が親方に頼みこんでくれたからだと言われる。
呆然とする仲蔵。
そこへ、話を聞いたお梶がその話受けて下さいと仲蔵に言う。
(姐さん、いつの間に)
何故工夫してお客様の足をとめようとしないと叱責するお梶。


生田は、仲蔵と新助が似た顔だとここで初めて気づく。


仲蔵は、なかなか定九郎をどう工夫して魅せようか未だ思案中。
大吉にも励まされる
(若山さんのお役はちょい役っぽそうだけど、いい男だわぁ)

雨の中、走り去る大吉の背中をみて、
(・▽・)ピコーン!ひらめいたっ!@仲蔵



しかし、芝居小屋に向かう仲蔵を、稲葉小僧だと生田が捕えようとする
(大ピンチ!!ええー!そっちに行くのかよ!)
「中村仲蔵を稲葉小僧に仕立て上げようとするたぁ、おめぇらしい思案だぜ」
と現れたるは、本物!!!

何故自分を助けようとしてくれるんだと言う仲蔵に、
駕篭に乗せて逃がしてやる新助。
仲蔵をお梶を振ったあと、新助に会いに行って会えずに書状だけ渡されてたけど、
それって、仲蔵が新助と兄弟であることを書いたものだったのか!
芝居小屋で、そのことを話すお梶
(何故か姐さん神出鬼没・笑)

立派な役者になってもらうことだけが兄の願いだと


兄の元に行こうとする仲蔵を、團十郎は気持ちはわかるが、
日本一の定九郎をやることが今のお前のつとめだと言う。

やっと性根がすわった仲蔵。
兄と視線を合わせながらも、芝居の方へ・・・・

兄は目明しらと格闘していたが、
幕が開いたことを見届け、自ら手を役人に差し出した・・・・

仲蔵が演じる中、
連行されていく新助(物陰から見送るお梶)。
「旦那、江戸の空がこんなに広ぇもんだとはあっしは今の今まで気が付きませんでしたよ」

仲蔵は定九郎を演じ、客の喝さいをあびていた。

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え~と1点だけツッコミどこを

あんだけ悪事をはたらいた生田の処遇はぁ!?
悪者は成敗されねぇのかよ!ヽ(`Д´)ノ
尺が足りなくなったのかえ?




それ以外をのぞけば、特に稲葉小僧新助が良かったですねぇ。
最後のセリフといい、余韻を残す役。
仲蔵のために、自分の心は内に封印するわ、
芝居に復帰させてやってと團十郎に直訴するわ、
自分の唯一の幸せ=恋まで閉じ込めるわ


・・・・・あんた、どこまでいい人なのよ。゜(゚´Д`゚)゜。ウァァァン

ずっと阿呆のすっとこどっこいの仲蔵も、最後は自分を取り戻して役者として真の意味で花ひらきます。

その間逆の二役を、東千代之介さんうまかった!!
最後の定九郎場面は、もちっと腰が入って欲しかった気もするけど、
新助と仲蔵をきっちり演じ分け、
新助の心根が良い、パキッとして優しい兄としての役と、
少々気が大きくて情けないけど、芯から悪い奴ではないちょっとひょろっとした仲蔵が
しっかり別の人に見えました。
最後にゃ、どっちも魅力的な人物にちゃんと魅せてましたもの。

若山さんがほんとちょっとの出番でしたが、
印象に残る登場と退場。
定九郎を演じるヒントを仲蔵に与えます。

結末はちょっと苦く切ないけれど、
ほろりと余韻を残す、兄弟の物語でした。
中村仲蔵の芝居もうまくからめてたんじゃないかと思います。

テーマ:時代劇映画
ジャンル:映画
 映画「歌舞伎十八番 「鳴神」美女と怪龍」(1955年・東映)
2012年12月24日 (月) | 編集 |
(あらすじ)東映chより

歌舞伎十八番『鳴神』を映画化した底抜けに明るい異色作。
江戸時代『雷神不動北山桜』の舞台から一転して平安時代三条天皇のころに。
帝の命を受け鳴神上人は祈祷を成功させた。だが、約束を破られたことを恨み、龍神を法力で閉じ込め天下を干ばつにしてしまう。
困った朝廷は才色兼備の雲のたえま姫を鳴神上人に差し向けた。たえま姫たちは弟子たちを色気で惑わし、鳴神上人を酔わせて、ついに龍神を解き放つ。目覚めて怒った鳴神上人は…。

(キャスト)
東千代之介/乙羽信子/河原崎長十郎/田代百合子/浦里はるみ/日高澄子 ほか

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(感想等)

東映チャンネルで放送されたものを視聴。
ちなみに、久しぶりに東映から黄金期のDVDが出たんですよね。
それがこの作品です。

この作品、東千代之介さん主演ではあるのですけれども、
キャストがいつもの「東映」っぽくないんですよね。
乙羽信子さんしかり、
河原崎長十郎さん(奥様の河原崎しづ江さんも)や河原崎國太郎さん、嵐芳三郎さんなどの<前進座>の皆さんのご出演もあり、

「なんだろう?この映画。どういう経緯で作ったのかしら?」と思ったのです。
(いつもの東映メンバーが極端に少ない。田代百合子さんとか、あとは吉田義男さんとかちょこっとはいるけども)
・・・・と思ったら、やはり前進座創立25周年記念だったそうですね。
(前進座率が高いと思ったら)。


ちなみにこの作品、1955年のキネマ旬報ベスト10の第10位にも入っているそうです。
(東映作品はこの年は8位に千恵蔵御大の「血槍富士」もありまする)

そういう経緯の作品なので、劇中劇の芝居小屋場面とか、歌舞伎の前進座なのでそこんとこは安心して見られるようです(笑)。

脚本に新藤兼人さんのお名前が。

出だしの劇中劇は「鳴神」の、朝廷が鳴神上人の約束を反故にしたために鳴神上人が怒って(雨を降らす)龍神を閉じ込めたことで、
百姓達が雨が降らないことに困り果てて朝廷に押しかける・・・という場面でしょうか?

面白いのが、その劇中劇から古(いにしへ)の場面に転換されてるのですよね。
場面転換されて最初のところ、3人いるのは
小野春道(瀬川菊之函さん)・春風(片岡栄二郎さん)親子と、
文屋豊秀(東千代之介さん)。
続いて出てきたのが関白基経(嵐芳三郎さん)。

その次に、こなきじじいのようないでたちで(爆)
「いやぁー!」と鎌持って奇声あげて出てきたのが早雲王子(河原崎國太郎さん)。
(かなりコミカルですなぁw)

「約束が違いますぞ!」と怒鳴りこんできたのが鳴神上人(河原崎長十郎さん)。

帝の御子が宿った時に、女子だったのを男子にせよとのことで承ったのが鳴神上人。
御堂の建立を鳴神上人は願い出て、それを約束として鳴神上人は30日以上も祈り続け、
無事男子が誕生した。
なのに、待てど暮らせど御堂建立の沙汰が無い。
怒った上人は、龍神を閉じ込めて雨が降らないようにしたのだ。

小野春風や文屋豊秀らは確かに御堂のことは命じたはず・・・・だったのだが、
早雲王子が桃井中将(中野市女蔵さん)に命じてやめさせたらしい
(なんですとー!)
桃井中将に豊秀は天下の政で決まったことを何故中止したと問いただすが、
桃井中城も困った顔で、その旨は自分も早雲王子に申し上げたらしい。

が、早雲王子が言うに、鳴神上人に堂なんぞ建てたら比叡山の僧侶たちが怒るに決まってる。
鳴神上人一人と、比叡山三千人とどっちが大切か?と。
だから止めたんぢゃい!というのが早雲王子の言い分。

で、場面変わって・・・・・
吉田義男さん@僧の遠真、強面が冴えわたるぅぅぅぅううう!!
(笑・めっさ怖い顔。さすがのインパクト)
鳴神上人が御所に来たのを知った遠真が、
御所に乗り込んできたぞー!!

関白基経は豊秀らに「お前達が何とかせんかい!」と、
まるで他人事のように逃げ・・・・orz

騒いでいる遠真らの声を聞き、ほくそ笑む早雲王子。
騒げば騒ぐほど、今の帝の位が危うくなる。
そうすれば、自分にチャーンス!という算段らしい(やっぱりそうか)。

雲の絶間姫(乙羽信子さん)に御所から呼び出しが。

一方、豊秀らは上人の法力を解くために、
陰陽師の安倍晴明(高松錦之助さん)を呼び出して方策を練っていた。
(陰陽師は「陰陽寮」に属する官人。官人としての身分は低い)
そこへ、雲の絶間姫が。
一部の皆さま、鼻の下をデレーっとさせてますがw
姫の視線は豊秀にあり??

上人の法力を解くには、ある文書を読まねばならぬのだが、
二か所ばかり、安部晴明をもってしても読めないらしい。
姫の祖父が読むことができたらしーのだが、それで姫に白羽の矢が立ったらしい。
安倍晴明さまほどの学者様が読めないものを、わたくしに読めるはずが・・・・などと謙遜する姫ですが、
何気に晴明をディスってません?(爆・コメカミに「怒」の文字が浮き出そうな晴明さん)
姫はやりたくなさそーですが、
姫の侍女(河原崎しづ江さん)が一日一夜考えましょう・・・・としゃしゃり出てきます。

関白も、これが解ければ姫の願いを何でもかなえましょう♪と、にこやかに念押し。

姫に、豊秀さまと縁組させていただくことができますよと侍女焚きつけ&入れ知恵(笑)

春風が姫のところに来たのに、豊秀が来たと知ると
「ちょっと遠慮して下さいませんか?」と春風が来たばかりなのに・・・・姫っ(爆)

豊秀も姫が文書を解けるとか心配できたのだが、姫は涼しい顔。
更に、解けたら関白が何でも願いをきいてやるという御褒美に、豊秀と夫婦にしていただこうかと、
大胆に言う姫(豊秀・冷や汗&盗み聞きしていた春風ガックシ)
春風が聞いているとも知らず、春風の妹姫@許嫁のことは心にないと豊秀は口走り、
あ~~~~春風怒ったかな^^;

翌朝、関白らの前で夜明けと共にすらすらっと解けたと言う雲の絶間姫。
姫は、願いを叶えて欲しいが早雲王子に承認に立ちあって欲しいと言い、
早雲王子がいる前で豊秀と夫婦にさせて欲しいと願いを言う。
(早雲王子が姫から何度も振られていたんで、王子をけん制するためかっww)


文書のそのこころを早速・・・・とはやる関白らだが、
せっかく解いても鳴神上人の耳に入ったらいけないと、
姫は自ら北山に行って法力を解きたいという。
一堂はどよめくが、関白はさすが絶間姫と了承される。

早雲王子から何を言われたのですか?と、
姫に過去を聞きたがる豊秀
↑自分のものになるからと確定したとたんに、これはちょっとしつこいよ^^;

姫は途中まで豊秀らの付き添いをうけ、北山に。
途中から先は、馬を引く者と、兎よりも早く走ることができるという侍女2名で姫は旅立った。
道なき道も行き、侍女に文書の巻物を出させると、
こともあろうに姫はその巻物を崖下に放り投げたっ!( ̄□ ̄;)!!ナンデストー
姫は、私にはその巻物は読めないし、たとえ読めたところで上人の法力なんて解けないと言ってのける
(えええー!!!)


そう言って、いきようようと先を行く姫。
滝では、上人が法力を念じている。
上人の供の坊主二名は、酒で気を紛らわそうとなまぐさっぷりを発揮していると、
崖を上ってくる女たちの姿を発見。
上人に告げるが、上人が見ると女達はいない。
供の坊主がまた指を刺すと、絶間姫らの姿が。

あれは法力を破ろうとするもののけかっ!!と、
上人が念じはじめる。

別の場所で姫を待つ豊秀や早雲王子、姫の侍女。

夜、未だ上人が念じているところ、笛の音に気づく上人の供の坊主たち。
見ると女が舞い、楽器を奏でている(どうやら姫の一行)。
上人も気づくが、都の女がこんなところに来るわけが無い。
もののけかもと、坊主二人を様子見に出す。

坊主が近寄ると、姫は楽器を片手に微笑み、
今度はエキゾチックな音と共に女が舞う。
坊主たちはすっかりデレ~っと魅了されている様子(笑)。
上人も気になりかけるが、あわてて再び法力を念じる。
そのすきに姫はその場を抜け出て、上人の近くへと・・・・?

地上では豊秀が気をもんで眠れず。

坊主たちはすっかり酔い潰れた模様^^;

上人がふと目を向けると、近くで女人@姫がすわりこんでいる。
上人が女に話しかけると、近くに住む夫に別れた女だという。
死に別れて今日が四十九日だという女に、
上人は南無阿弥陀仏と唱えてやる。

女は、夫の形見の薄絹を洗おうと思ってこちらに来たが、
一滴の雨も降らず、どうしたものか・・・・とよよと泣き崩れる。
上人は、険しい道を超えて夫の形見を洗わんとやってきた女に感銘を受ける。
そして、女人禁制の場なのに近くまできてもっと話を聞かせてくれぬかと女に言う。

女が近付いて話はじめるが、龍神が騒ぎ始める。
そのたび上人へ法力を念じて鎮める^^;
姫は(上人に邪念が入ってw)法力が徐々に弱まっていくように、
嘘からでまかせの亡き夫の話をしながら、
上人にボティタッチをしたりなんかして、邪念を膨らませさせる(笑)

すると、突然上人がうめき声をあげてひっくり返ってしまった。
驚いた侍女たちが姫に駆け寄るが、隠れてないとダメじゃないのと姫。
姫は水を含み、口伝えで上人に水を含ませると、上人が目を覚ました。
一滴の水で爽やかな気分になったという上人だが、
姫が口伝えであげたのを知ると、怒りだし、さては我の法力を破ろうと来たな!と。

そこで姫はひるまず、そんなお疑いをもたれるなんてと入水しようとする。
上人は驚き、姫をつかまえて尼になれという。
姫は「まぁ、上人様の弟子に?嬉しい♪」と気絶
(爆笑・女人断ちしてる上人と、お姫様のやりとりにしてはなかなか大胆ですのぅ)

気絶した姫を、どうしたのじゃ?と心配する上人。
もうはや「お師匠様」と呼んでくれる姫にでれっとしてますがな(笑)
早く髪を切って尼に・・・・という上人の言葉をはぐらかすように、
癪が・・・・と姫。
更に、背中をさすって下さいと(策士ww)

こともあろうに姫は、腰をさすって下さいとか、
しまいには胸をさすって下さいとかエスカレート^^;おいおいおい嫁入り前の娘がっっ

急に姫が「何をなさいますっ!!」と飛び退く。
上人「あれが・・・・乳か・・・・破戒ぢゃ!」と、恍惚の表情で(あぶない人すぎる)
そなたのためなら何もかも捨てて・・・と、すっかり法力を忘れて、
姫LOVEモードの上人。
夫婦になるにはまず御盃を・・・・と、姫は侍女に酒を持ってこさせる
(上人、その準備のよさに疑いもたんのか???)

酒をぐいぐいと飲ませ、上人はぐでぐでに酔う。
(ここのくだりの上人のぐでぐでデレデレ具合が笑える)
こともあろうに、酔った勢いでしめ縄を切れば雨が降ると上機嫌でのたまう上人
(法力解除の方法キター!!(・▽・))


あとはご想像の通り、姫がしめ縄を切ると龍神様が・・・・・!!!

雨ぢゃー!雨が降ってきたぞー!!♪(歓喜っ!)


騙されたと知った上人(後のまつり)

その鬼の形相の上人から、再び冒頭の劇中劇に戻り、
舞台で鳴神上人が所化たち相手に大立ち回りのシーンから。
河原崎長十郎さん、ド迫力っ!かっこええっ!!(・▽・)V

花道を鳴神上人が飛び六方で行くところでこの映画が終了します。

--------------------------------------------------------------------

見終わって、
「この映画は、乙羽信子さんと河原崎長十郎さんが主役やね~♪」と感じた熊猫屋です。

ちなみに、「歌舞伎on the web」で同演目を調べたところ、
戦後最初の「鳴神」@歌舞伎は1946年で、
上人が九世海老様(十一世團十郎丈)、絶間姫は三世菊之助(七世梅幸丈)、坊主二人@黒所化と白所化が七世坂東彦三郎(十七世市川羽左衛門丈)と二世松緑丈という、今となっては
「なにそれ、その超ゴージャス配役」なものだったようです。

歌舞伎の演目では上人と姫がメインなのだから、
そりゃまー他の扱いがごにょごにょ・・・・でもしょうがないですよね。

その中でも、早雲王子の河原崎國太郎さんはなかなか異彩を放っておられましたなw
コミカルな演技で冷やかし役というか(笑)。
帝の血筋の者なのに、現代言葉であまり美しくない言葉も吐いてましたが(爆)、
表情演技とか楽しかったです。

吉田義男さんは、比叡山の坊主役ですっごく短い出演ながらも、
その強面っぷりをいかんなく発揮されてましたわ(わはは)。

乙羽信子さんは可憐な雰囲気を漂わせながらも、色仕掛けで上人を騙す役柄でもあるので、
お姫様なのにビッチ手前のぎりぎりなところで小悪魔っぽい味付けが絶妙。
この役に乙羽さんっていうのははまってるなぁ。
大映に多い色気たっぷりの女優でも合わないし←可憐さ不足&色気前面だと困る
東映のお姫様女優さん達でもある意味可愛いだけで合わない←色仕掛けに不足
脚本が新藤兼人さんだから乙羽さんに合うように書いたかしら?と思いつつもw
この役は彼女にピタッと合ってました(結構難しいバランスの上にある役だと思ったですよ)。

東千代之介さんは、東映作品ながらも準主役というか添えに近い役周りでしたかね。
絶間姫と相愛の役柄ながらも、
本筋で重要な役柄というわけでもないので、
終盤では特に必要性もなくなってしまったあたり、
東映作品というよりも、より「前進座創立二十五周年」色が強くなったなぁ~と。
しかし、冒頭の舞台場面で踊る千代之介さんを見ることができたのは眼福でございました♪

歌舞伎のツケの音とか、舞台場面以外でも使われていて、
三味線の音とか、なかなか効果的に使用して雰囲気ある映画だなぁと感じました^^




テーマ:時代劇映画
ジャンル:映画

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