本「女優・若尾文子」(キネマ旬報社)@文たん熱が更にあがる
2013年02月23日 (土) | 編集 |

【オリジナルしおり特典付】女優 若尾文子

ふっふっふ。
今日届きましたこの本。
密林から届いてすぐ読みはじめましたわ。
で、ザッと読み終わった後、
再び密林で若尾文子様出演DVDを数本ポチッてしまった熊猫屋です、こんにちは。

フィルモグラフィーでもって一連の映画の写真はもとより、
ご本人へのおもしろインタビューはあるわ、
映画・テレビドラマ・舞台出演の一覧が網羅されとるわで、
文たんファンは見るべし、読むべし、買うべしな本。
(ところで今気がついた。今年は文たん生誕80周年記念の年ですわ(!))

ご本人へのインタビューは食い入るように読みました(笑)
文たんの、その割切りが良いさばけた所が好きですけど、
インタビュー読んでいても、やはりそうなのね。
(映画の中で)演技してるのだけど、天衣無縫っぽい雰囲気があるところも好きだわ。
それにしても、京マチ子さんと年に1度の親交があるとは知りませんでしたわ。
各監督のスタンスの違いとか、
撮影時のエピソードとかも面白い。
映画を見る時に、別にその作られた背景は私は知らなくても良いと思っているのですが、
エピソードとか拝見するに、また後で映画を見返したらそれはそれでまた面白いのかも^^
(文たんは自分の過去のものは振り返らない方なんですね。
自分が出た映画のDVDも見ないとか)

舞台畑に行ってからの若尾文子さんのことは一切知らないけれど、
お初舞台の共演者は吉右衛門さんだったのね。
(吉右衛門さんはお父上の松本白鸚さんや兄の幸四郎さんらと東宝に所属中の頃か。松竹に一人復するちょい前の年?)
舞台写真はその「雪国」のと、
孝夫時代のニザ様と共演の「忍ぶ川」。
先日亡くなられた團十郎さんが海老蔵の時に何度となく共演しているし、
80年代までは歌舞伎役者との共演が多かったようですね。

あ、ちょいとズレるけど最近の若尾文子さんのインタビュー見つけました→産経ニュース(上)(下)

↑さり気に、テレビドラマ出演情報がっ(笑)

しかし、この本見ていると見たい作品ありすぎるわ(特に映画)
DVD化されてないものもどっさりあるので、
どこか大映作品放送してくれませぬか?CSあたり
(特に日本映画専門chさまっ!(笑))
目下、「東京おにぎり娘」が気になる熊猫屋です(爆)
スポンサーサイト
 映画「花くらべ狸道中」(1961年・大映)
2013年01月21日 (月) | 編集 |
(あらすじ)※chNECOより

大映のお家芸、お正月の定番の狸映画を、『初春狸御殿』に続き、市川雷蔵、勝新太郎、若尾文子のスターキャストで映画化した時代劇ミュージカル。
市川雷蔵と勝新太郎が弥次喜多コンビに扮し、狸と人間の二役で競演を繰り広げる。
狸御殿ものと違い、東海道の旅道中に化けくらべを展開するのも一興。
雷蔵と勝新はデュエットも披露し、雷蔵の歌声を聴けるのは貴重。
狸の雷吉と新助は、狸の国の大王選挙で、対抗勢力の刺客に襲われた文左エ門に代わって江戸行きを志願する。
道中、コンビで助け合いながら、難局を切り抜け、無事江戸に到着、それぞれ女狸との恋を実らせる。

(感想など)

昨年見た「初春狸御殿」(感想)がとっても楽しかったので、
この映画も楽しみにしてました(・▽・)

ただ、前回は木村恵吾監督で、今回は田中徳三監督。
キャストはメインの市川雷蔵さん、勝新太郎さん、若尾文子さんは変わりませんが、
監督が違うので、どうでるか??


・・・・・お江戸と阿波の狸合戦かいなww
お江戸狸がかかげたプラカードに「断固撃滅阿波狸」だの「阿波を狸汁に!」と対抗馬を挑発するものから
選挙らしい「文福狸でいもくり倍増」(←所得倍増計画のもじり?)、
「公約は必ず守ります」だの、江戸狸候補の文福氏の言葉もならびます
(どさくさに紛れて「映画は大映、狸は文福」とか(爆))

狸の大王選挙です。

雷蔵さん演じる阿波狸の雷吉と、勝新さん演じる同じく阿波狸の新助は、
江戸に行くことになります。
二人のすっとぼけた演技がすごく楽しい。
「初春狸御殿」では勝新さんは真面目な役で、しかもちょいと刺身のつまみたいな位置だったのですが、
本作ではコミカルな部分をいかんなく発揮^^

人間の祭りではめをはずしてしまい、
うっかり尻尾を出して人間にすまきにされてしまいますが、
上品な風体の老人(実は同じ狸の身分が上の狸)に助けられお叱りをうけてしまいます。
その人物(いや狸)こそ、文左ヱ門。
阿波狸のお頭だ。
彼は直後江戸狸の刺客に斬られてしまい、阿波狸はピンチ!

その文左ヱ門の代わりに雷吉と新助がお江戸に行くことになりますが
・・・・・え、義侠心とかではないんかい!(笑)。
阿波の外の世界を見たいそうな^^;

文たんは、雷吉の恋人狸の「たより」。
彼女は、ひっそりとこの地で一緒に暮らすのが夢だったので、
立身出世を夢見る雷吉の言葉にいやいやします。
が、雷吉が好きな別の狸のお嬢様がこれ見よがしに雷吉に餞別を渡すもんだから、
彼女も決心し、自分が身につけていた首かざりを雷吉に渡して送り出します。


雷吉と新助の狸二匹は、それぞれ弥次さん&喜多さんと名前を変えて、
人間に化けて旅を始めます。


監督は変われど、いい意味で作りもの感満載のセットと、
楽しいお歌のミュージカルシーンは健在。
今回は更にセットがポップな雰囲気があります。


新助=喜多は、美人が旅籠の池田屋に入るのを見て、
宿をここにしよう!と入るはいいが、
俺たちはあの有名な弥次喜多だと言います
(本物の人間の弥次喜多も雷蔵さんと勝新さんが二役で演じてます←ややこしい^^;)

美人は、お江戸狸の文福の娘・きぬた(中田康子さん)でした。
彼女はお伝と名を変えて茂十という狸を従えて道中です。
(艶っぽいですのぅ中田康子さん^^)
彼女には、茂十を通じて階下の二人が阿波狸の代理だというのが早速バレました。
ふっふっふ、網にかかったわ♪

ひっかかった新助。
(誘惑場面のミュージカルシーン・・・ラブホか・笑)
危うし!のところ、雷吉が危急を察知して
新撰組の近藤勇に化けて、「絵描きの女(お伝)」を調べる!と言って突入するふりをし、
新助は難を逃れる。

(桑名のミュージカル場面のソロの人は井上ひろしさんという歌手の方らしい)

 
すってんてんの桑名での、銭稼ぎで雷吉がサイコロに化けて、新助が賭場にいどみます。
雷吉が新助の言うとおりにツボの中で転がるので、
面白いように勝ちますが・・・・

江戸狸のお伝=きぬたがキタ!!!(またもやピンチっ!)
それでも新助は勝ち続けますが、
きぬたが雷吉が大嫌いな「うどん」を食べはじめたからさぁ大変!
たまらなくなって雷吉サイコロが飛び跳ね、傘になり、身もだえます^^;
きぬたが「サイコロに化けた狸だよ!」と告げ、
賭場の男達が捕まえようとしますが、二人はドロンと逃げました。

たよりは雷吉を追いかけて江戸に向かいますが、
ライバルのお嬢様が駕篭で追い抜いていく・・・・(頑張れ!文たんっ!)


桑名で離れ離れになった雷吉と新助ですが、
新助は、酒や女にうるさい雷吉がいなくても・・・・と一人で行動をはじめます(おい)。

島田のお茶屋のセット、
和傘がビーチパラソルのように立てかけてあるわ、
何故か郵便ポストありの、ガラスのショーケースありの、
無茶苦茶ですがこれはわざと。
他の場面でもそうだけど、とってもポップで可愛いんだなぁ。
(今見るとレトロポップというか)

なんと・・・・この期に及んで新助まだきぬたが狸と気づいてないんか!^^;
雷吉が女の正体を言っても嘘だと耳に届かない。
しまいにゃ喧嘩別れしてしまいます。

三島の宿できぬたの作戦再び始動。
新助の顔にらくがきをし、顔を見て仰天した新助が汚れを落とそうと風呂に行きます。
きぬたの手下の茂十が風呂を熱くして、新吉は熱くて気絶します。


一方、野宿の雷吉にも魔の手が!!
遠く離れてまだ会えてない たよりでしたが、
彼女が危機を察して、雷吉にあげたネックレスを遠隔操作で揺らし、
雷吉が目覚めた!(・▽・)
刺殺されるところを、危機一髪で逃れます。
雷吉はたよりが知らせてくれたと彼女の名を呼びます。
(ここで、妄想シーン?(笑)で雷蔵さんと文たんの舞踊シーン♪)

気絶した新助は、それこそ俵につめられて池に投げ込まれますが、
ここでの雷吉がその場にいないのに以心伝心で危急を察知、
「お月さま、時間を戻して下さいっ!!」と、
なんと月を移動させて時間が・・・・!!!
(なんでもありだな(笑))。
俵が投げ込まれる前にもどり、新助が俵から顔を出したので、
茂十らがビックリして逃げてしまった。

再会した二人は二人で旅をはじめます。

箱根~♪
ここで雷蔵さんと勝新さんの歌がっ!!

箱根の宿で温泉の二人。
女の人が訪ねてきたと知って、お伝(きぬた)だと思って居留守をつかいますが、
それはたよりちゃんで(T▽T)バカー
次にきた女がたよりちゃんかと迎え入れたら、ライバルのお嬢様だった(るるー)
お嬢様の「食べて食べて」攻撃に辟易の雷吉。

一方、一人外に出た新助。
おまたせ!勝さんの渋いソロコーナー(笑)
更に、途中からお伝(きぬた)が入ってタンゴ風w
またもや新助、ひっかかって雷吉の弱点=たより をしゃべってしまう。

新助は江戸の狸御殿に浚われ、
たよりちゃんも気絶させられ捕らわれます。
危うし!雷吉はお嬢さんを振り切って二人の元へと急ぎます。


阿波狸代表の二人が狸御殿に到着しないと、
文福が大王になってしまう!!

ついには三人共同じ牢に。
あー時間が!!

自分はどうなってもいいから雷吉さんと新吉さんを助けてと神様に願うたより。
すると、彼女の涙が真珠に!!

(いちいちお伽噺ちっくなところが本作も可愛い^^)
その真珠が三人の鎖を斬った!!
たよりの純粋な心の勝利か!?

それを見て、きぬたが自分が間違っていたと改心し、
三人の味方に(おっとードンデン返し!!)


きぬたの改心場面はちょっと唐突だが^^;

お月さまに文福さんを許してあげてと祈るたよりちゃん。
すると、文福の呪縛が解けた!!

あまりに出番が少なくて刺身のツマかと思われた文たんの、まさかの最強伝説(爆)

そして阿波狸と江戸狸の和解、そして追いついた文左ヱ門の大王就任。

更に、阿波のお嬢様まで唐突改心、雷吉とたよりが結ばれ、
まさかの新助と江戸狸のきぬたがww


最後は華やかなミュージカルシーンで幕でした。


------------------------------------------------

改心の過程がやや唐突ながらも、
本作も作りもの感満載なのに色彩がとてもきれいで、
しかもポップで遊び心いっぱいの楽しいセットにうきうきします。
(これはちゃんと映画見ないとその楽しさが分からないですよん♪)
お歌も楽しく、明るいのが多い中で、勝新さんのソロ場面の色っぽさにもニヤリとし、
「初春狸御殿」同様、ぼへーっと見て笑い飛ばして、
あー楽しかった!と心から思える作品です。

文たんは可愛いらしさで攻める半面、
中田康子さんがお色気担当と好対照です。
(どっちかというと全般的には中田さんの活躍度が高かったんですが)

雷蔵さんと勝新さんの丁丁発止の掛け合いも楽しく、
「初春狸御殿」では活躍度が低かった勝新さんですが、
本作では一番目立ってたような気がします(笑)
テーマ:時代劇映画
ジャンル:映画
 映画「酔いどれ二刀流」(1954年・大映)
2012年05月02日 (水) | 編集 |
NECOで放送したのをため込んでいたので消化鑑賞です。
といいつつ、若尾文子さんの可愛らしさに撃ち抜かれたっ(笑)


中山安兵衛役を長谷川一夫さん
タイトルから分かりづらいけど、「高田馬場の決闘」に連なるアレでござんす(笑)

きんちゃっきり(スリ)達にからまれていたお嬢さんを助け、
そのきんちゃっきり達は悪い銭だと、彼らのお金で呑む安兵衛
(長谷川一夫さんって上品さが抜けない印象なのですが、この安兵衛は呑みっぷりといい、
スリ連中の弄びっぷりといい思ったより豪快♪)

鳶の松吉で益田キートンさん
松吉が同じ長屋の安兵衛の家に行くと、お鶴が一人居眠り。
お鶴役は若尾文子さん(まだデビューして年数たってないので、初々しい可愛らしさ)
どうやらお鶴ちゃんは安さんが大好きらしい(´▽`*)

近くで酔いつぶれて道で倒れてた安兵衛を松吉が運び込む。
一晩中待ってたんだからっ!と安兵衛を起こすお鶴ちゃん
(も~鼻を突き合わせたり、起きてよぅと揺り起こすとことか、鼻つまんだりとかいちいち可愛い・笑)

お鶴の父親が借金をかかえ、自分が深川の色街に奉公にいかなきゃならないかもと、
安兵衛に話を聞いてもらいたかったのだが、
そいつぁ困ったなぁと話は聞いているんだけど、安兵衛さん本気で聞いてますか?

お鶴ちゃんは曲芸で稼いでいるようだけど、
母親にも深川に・・・・とせっつかれてるようで。


松吉まで呑んでるしwどんだけ呑んべえがいるんだ^^;
酔い気味・あるいは喧嘩してた先日のきんちゃっきり達も、安兵衛がトラウマと見えて、
酔いもさめて顔を見ると逃げ出す始末。

ある侍とぶつかり、安兵衛が止める。
巷では「喧嘩安」とあだ名がつく通りの安兵衛だが、
ぶつかった相手は叔父の菅野六郎右衛門(香川良介さん)であった。
菅野はふらふらしてる安兵衛を叱責し、明日自分のところに来るようにと言いつけて去る。

叔父の菅野は村上三兄弟から決闘を申し込まれていて、
そのことを安兵衛に知らせるため、文をしたためた。
文をたずさえて仲間佐次郎が安兵衛の長屋に行ったが、留守でしかもなかなか帰ってこない。
仲間佐次郎はやむをえず文を長屋の人に託して去る。

安兵衛、文を読むも本気にせず、そのまま寝てしまう(バカ^^;)
その折、菅野は決闘に挑んでいた。

気づくのおせーよ!!^^;
起きて文を改めて読み、やっと醒めた安兵衛。

ハッとして駆け出すっ!
(ここからはおなじみの安兵衛の疾走場面つき)

菅野は助太刀するふりをした男に斬られるも、
逆に斬り返す。
しかし一人では身もたえだえ(TωT)
ついには菅野も、助け舟を出そうとした佐次郎もろとも斬られて果てた。

やっと決闘の場についた安兵衛。
変わり果てた叔父の姿を見て、仇討ちを申しでる。
冒頭できんちゃっきりから助けられたお嬢さん、鉢巻きと襷を安兵衛に差し出す。

ここから二刀流での安兵衛の高田馬場の決闘場面でございます(・▽・)

あ~あのお嬢さんは堀部弥兵衛(菅井一郎さん)の娘・さち(三田登喜子さん)であったか。
安兵衛の人物を高く評価した弥兵衛は、探して参れ!といきまく。


安兵衛はお鶴ちゃんを止めつつも、一向に解決策を示してなかったのだが^^;
そのうちお鶴ちゃん、深川で芸者にさせられる話から、妾にさせらる話に変わっていた。
そこに入ってきた安兵衛。
お鶴の旦那だ、話しがあるなら俺が聞こう、こんなヒモがついてるのを承知の上であろうな?と、
どっかり座りこむ安兵衛。
相手が「喧嘩安」と知った相手、この場は逃げだす。


その直後、今度は堀部弥兵衛が訪ねてきて、是非とも婿にと安兵衛に話をきりだすが、
安兵衛は他家に入るなど考えた事も無いと一笑にふし、
真剣な弥兵衛の頼みもむなしく、安兵衛の態度に弥兵衛は怒り話しは途絶える。
(お鶴ちゃん、縁談の話しにカゲからギョっとするけれど、断る安兵衛に嬉しさからかパッと明るくなるのがかわええ)

しかし弥兵衛はそこで諦める程やわな男ではなかった。
再び長屋にやってきて、昨日の非礼はわびつつも、聞き入れてくれんかと頼み込む。
重ねて断り、ふね寝するふりをする安兵衛。
断るならせめて浅野家の家臣にと、かなりしつこいおやっさんの弥兵衛^^;

そこへお鶴ちゃんが来て、あたいは安さんの女房よと、
掃除に邪魔だから出て行って!となおも食い下がろうとする弥兵衛をおっぱらう。
(安兵衛とお鶴ちゃんのジャレ合いがなんか微笑ましい^^)

浅野内匠頭役で黒川弥太郎さん登場!
(ああっもぅ、いつもながらにりりしいったら(´▽`*)ほれぼれ)
ほぼストーカー並のしつこさで弥兵衛さんったらついには内匠頭にお話し。
すると、内匠頭は安兵衛を連れて参れと。
困ってしまう弥兵衛さん。

節分。
安兵衛は年男なんで豆まきに参戦。高田馬場の決闘の件でもてもてらしー(笑)
長屋に戻ると、弥兵衛の娘・さちが。
話しを聞いてやってはという長屋の人の声も無視して捨て置けという安兵衛。
しばらくして声をかけるも、
城に一緒に来て欲しいという話に、
親子そろってしつこいなと迷惑そうな安兵衛。
(弥兵衛・さち親子、見ている方もいい加減に・・・・と思うしつこさなんだが^^;)
しかし、さちには高田馬場の決闘の時に襷などを受けた恩もあるので、
ちょっと考えて安兵衛はお城に・・・・

登城するも、なかなか現れない内匠頭。
酒をすすめられるもつっぱねるが、そこは「呑べぇ安」。
酒を・・・(笑)

そりゃなぁ~お鶴ちゃんは気が気ではないがな。
長屋で「安さんは(気が変わるような)そんな人じゃないんだからっ!」とおかんむり。

城でへべれけ状態の安兵衛。
すると、槍で安兵衛を突いてきた人物が!内匠頭だ

(やばい・・・・長谷川一夫さんより黒川弥太郎さんの方がかっこえぇ・笑)
畳を返す場面がちょっと笑えるんですが(あはは)

内匠頭は安兵衛を試したのだ。
腕前の見事さに感服した内匠頭は、改めて弥兵衛のところの婿になってはくれぬかと頼む。
そればかりではなく、家来としていて欲しいと。
(みんなして囲い込んで断りにくい状況にするとは卑怯なっ・笑。でも、安兵衛もここまでくるとまんざらでもないのかな?)


安兵衛が長屋に戻ると、お鶴ちゃんが。
仕官することに決めた安兵衛(やっぱりそうか・・・)
泣き笑いのような顔で、お祝だものやはり酒をつけましょうと。
うううっ・・・・この場面、お鶴ちゃんを思うと泣ける・・・
私も行ってお妾さんになりますと、泣きながら出て行くお鶴。

安兵衛が長屋を去る日。
お鶴は今日も小屋があるとわざと安兵衛を避けた。
長屋の皆が見送る中、
一人長屋にこっそり戻るお鶴。
そこには安兵衛からの文が置いてあった。
そして何十枚もの小判が。
安兵衛が妾にされそうになっているお鶴のために、
仕官することになり受け取ったお金の中からお鶴にと置いていったのだ。
ハッと駆けだすお鶴。

安兵衛に追いついて取りすがり、
「安さん、ありがとありがとう」と泣くお鶴。
そんなお鶴の頭をなで、
「あえて良かった。幸せに暮らせよ」と言い残し安兵衛は去っていった。

-----------------------------------------------------------

若尾文子さんがも~可愛いのなんの。
お鶴ちゃんの切ない小さな女心にきゅんきゅんしますわぁ(´▽`*)
この映画限定だと、どう見ても弥兵衛の娘さんよりお鶴ちゃんといい仲になって欲しかった!と、
反則で思う程に・・・・(爆)
こっそりと後ろからとか、柱のかげから安兵衛を見たり、
やきもちを焼くとこなんざ女の子の可愛らしさ満開でございます。

出番は多くないけれども黒川弥太郎さんがめっさかっちょ良くてどーするよと
(すんません、役者として黒川さん好きなんで)
長谷川一夫さんって時に雰囲気がとろ~んと甘すぎる時が多々あるので、
個人的には苦手なことも多いのですが、本作の安兵衛はいつになく豪快な面も拝めて良かったです。
酒かっくらったり、ふて寝したり、ぶっきらぼうに話たりとか。

・・・・が、黒川さんのキリリとしたかっちょ良さに心奪われてしまったです(照)。
内匠頭としてはこんだけ落ち着きのあるどっしりとした聡明な雰囲気が出ていると、
後の松の廊下が想像できるかえ?とツッコミ入りそうですが(笑)。
黒川さんの主役作品見たいなぁ~
「若さま侍捕物帖」は橋蔵さんのが一番と思ってるけど、
黒川さんなら見てみたい、新東宝で作ってるんだよなぁ・・・・・
他にも主演作があるので、新東宝の時代劇を取り上げてくれるチャンネル無いかしら?
(お宝ざくざくありそうなんで)
テーマ:時代劇
ジャンル:テレビ・ラジオ
 映画「しとやかな獣」(1962年・大映)
2011年09月22日 (木) | 編集 |

   しとやかな獣

(あらすじ)
川島雄三監督と若尾文子のコンビによるピカレスク・コメディの傑作。
公団住宅に住むもと海軍中佐の夫婦が、芸能プロに勤務する息子、小説家の愛人である娘を使って金をだまし取り、裕福な生活を楽しむ。
一方で息子と深い関係にある芸能プロの経理担当・幸枝(若尾文子)は男達を手玉にとり、一家を上回るしたたかさで旅館の開業資金を手にする。


(キャスト)
若尾文子  (三谷幸枝)
伊藤雄之助 (前田時造)
山岡久乃  (前田よしの)
川畑愛光  (前田実)
浜田ゆう子 (前田友子)
高松英郎  (香取一郎)
小沢昭一  (ピノサク)
船越英二  (神谷栄作)
山茶花究  (吉沢駿太郎)
ミヤコ蝶々 (マダムゆき)

-------------------------------------------------------
(感想等)
私的若尾文子様祭り、続けてすみません(笑)
この息もつかせぬたたみかけるような展開、
ほぼアパート内で展開される密室劇、キャスト(の演技)が濃いっ!めっちゃ濃いっ!
濃密なブラックコメディでございました。

一家ぐるみで芸能プロと小説家から金を巻きあげて生活しているなんて、
冒頭から
「うわっ、このクズ家族っ( ̄□ ̄;)」とビックリしましたが(どう見ても一家総出でたかり屋)、
息つくひまも無く次から次へと金を巡るドロドロとした内容ながらも、どこかおかしみのある展開です。
たかり一家なのに、えらそーに常に自分を棚に上げて上から目線で飄々としている父親、
やってることは極悪非道なのに、口調だけは上品ぶってる母親、
この親にしてこの子供ありな娘と息子。
・・・・・何度「お前が言うな」と思ったことか(笑)

そんなドイヒーな一家より更に上を行く女がいた。
息子が勤務していた芸能プロの経理担当の幸枝。
このクズ一家の息子・実や、芸能プロの社長の香取、税務署の神谷など男達を手玉にとり、
法律的には合法に金を手に入れ(違法行為してお金を作った男達から、金を貢いでもらってた。経理の仕事としては違法行為はしてなかったようで)、
旅館を建てたのだ。
(直接的に自分は手を下さずにまんまと・・・・ひぃぃぃ~)
そして契約で付き合ってたので別れると実に告げるドライな幸枝。

文たん・・・・こういうドSな役似合いまくり

ブチ切れる実や香取社長の言い分などおかまいなし。
口でとうとうと語り、税務署の神谷が警察に捕まったけれども、
(もし神谷が自殺したら)あなたたちは捕まるかもしれないが、自分は何も無いからと、
綿密な計画としたたかさを見せつける幸枝
(強いっ!強すぎるっ!!)

旅館の女将になってからは、着物姿で上品に・・・・だけどその表情からはますますしたたかさと強さが前面に現れ、色香と共に悪女っぷりがたまんないです、文子様(笑)
(ちなみに幸枝は女一人で子供を育てている)

一方、神谷はブチ切れた実や香取社長とは対照的に、幸枝に対して逆に悪かったという意識を持つくらい彼女に心酔。

そして・・・・神谷は雨の降る中、アパートの屋上から身を乗り出したのだった。


ラストの山岡久乃さん(母親)が振り返った表情がすべてを物語ってますね。
それにしても、幸枝・・・・まさか神谷が自殺したことまでまさか・・・・まさかね
((((;゚Д゚))))ガクブル

ほぼ密室劇に近いため、登場人物が少ないのだけれども、
人物のやりとりが濃厚なために、全く飽きさせません。
キャラクターが濃いわぁ。
劇中、要所要所に入る和楽器の笛や鼓などの音楽も効果的に入っていて印象的です。
(気のせいか、窓の外の天気も展開と共に不穏な天気になってったような)

若尾文子さんも凄かったけど、山岡久乃さんも凄かったなぁ・・・・あの母親。
上品ぶった態度とってるけれども、やってることは下衆なこと。
冒頭の、やってくる芸能プロの人たちをごまかすために部屋を貧乏くさく見せようとする場面からして、
父親以上にしたたかやなぁ・・・・・と
(ラストの振り返った顔も冷めた表情でなんとも)

かなり面白い映画でした(・▽・)V



テーマ:邦画
ジャンル:映画
 映画「清作の妻」(1965年・大映)
2011年09月20日 (火) | 編集 |


清作の妻 [DVD]

(あらすじ)
日露戦争前夜、一家の生計を支えるため、お兼(若尾文子)は60を超えた老人に囲われるが、まもなくして老人は財産の1000円をお兼に遺して他界。
大金を手に入れ、お兼の母は上機嫌で村に戻るが、村人たちの目は冷ややかで、お兼は物憂い日々を過ごす。
そんな中、彼女は実直な模範青年・清作(田村高廣)と相思相愛になり、周囲の反対を押しのけて結婚するが…。


------------------------------------------------
(感想など)
忘れたころにやってくる、若尾文子様祭り(笑)。

増村保造監督作品。
この監督の作品はほんと好きだわ・・・・と思う今日このごろ。
終始重苦しい雰囲気が漂います。

文たん演じるお兼、娘なのに老人に囲われ、老人が死して遺産が入りますが、
囲われること自体が彼女にとっては地獄の心持であったため、
遺産が入ったからというて、老人が死んだからというて心は解放されてません。

老人が死んだと時を同じくして彼女の父も他界し、
村に帰って死にたいと願う母親の願いで、お兼と母は村に帰る
(あの遺産で借金を返せたことを嬉々としている母親も何とも・・・・)

しかし、村では「あばずれ女」として蔑まされ村八分。
そんな村に対して、お兼も心を開かずに家に引きこもります。

そんなお兼の前に現れたのは、田村高廣さん演じる清作。
彼は村では(戦争のさなかなので)お国のためによく働く模範的青年として表彰されるくらいの人です。
模範青年であるがゆえに、お兼の母が亡くなったときも、
関わりあいになりたくない村人とは逆に、同じ村の住人だからとお兼の母の葬式の段取りをしてくれます。
半ば厭世的になっていたお兼と模範生の清作。
村では正反対に見られていた二人が、魅かれあうのには時間がかかりませんでした。

周囲の反対を押し切って、清作はお兼と結婚します(籍は入れてなかったようだが)
お兼も引きこもりから一転、清作と畑でよく働きました。
(それで村の人がお兼に心を開いてくれたわけではなかったのですが)
それでも二人は幸せでしたが、清作に召集令状がきます。
彼と離れたくないお兼。でも耐えてその時は送り出しました。

半年後、彼は怪我をして帰ってきますが、「模範青年」ということになんだかこだわってるらしー清作は、
模範であることを「是(ぜ)」と強く思っているので、
怪我が治って帰ってくるなりまた戦地へ行くといいます。
お兼にしちゃ、彼が生きていてこそなんぼなのに、
周囲の男達も今度こそ立派に戦死してこいだの、色々言うし、
清作も行くのがつとめと思っているため、
お兼の心はどんどん追いつめられていきます・・・・
そして、そんな気持ちが張り詰めたお兼がとった行動は・・・・!
(以下略)


ほろりと泣かせられた映画で、実はいい人しか出てこない映画っていうのは何本か見たことありますけれども、
この映画、逆なんですよね。
一見、お兼がとった行動はキ○ガイじみているかもしれません。
しかし本当におかしいのは、あまりに閉鎖的な村であることがラスト付近でくっきりと浮かび上がってきます。
彼女の生い立ちは、自ら望んだものではないのに、あばずれと蔑まされ、
村の男達はお兼の「色」にニヤニヤし、女は嫉妬、
でも汚いものでも扱うように村八分・・・・・村の閉鎖性とドロドロした人間模様、
お兼にとっては行き場の無いところに、清作の出現は砂漠に注がれた一滴の水であったのかもしれません。
清作も、ラスト近くでお兼にあんなことをされて恨みかけたけれども、
その真意を悟った時の、お兼と清作のある種の清涼感は、
村と村の人々と対極的であります。

終始陰鬱な雰囲気がただようこの映画で、あのラスト。
文たんの美しさの中に泥臭さのある演技といい、田村高廣さんの演じる清作の、落ちていく中で実は解放されていくラストへ向かっての演技といい素晴らしかったですが、
なんつっても監督の、人の心を映し出し方が毎度うまいにゃ~と感じる熊猫屋です。
喜劇でも、こういう映画でも、青春ものでも、
人間の隅にある・・・得に「暗(いろいろ種類はありますが)」の部分を引き出すのが秀逸だなと感じる熊猫屋でした。
テーマ:邦画
ジャンル:映画